2025年は昭和元年から数えて100年目にあたります。こうした中、“昭和レトロ”をテーマとする宿泊施設が静岡市葵区に誕生し注目を集めています。
“タイムトリップOTOWA”室内
光田有志アナウンサー:
ここは静岡鉄道の音羽町駅から4分ほど歩いてきた場所です。こちらの建物、築47年の空き家を改装した体験型の宿泊施設なんです
一般的な住宅のようにみえるこちらの建物。
4月27日にオープンする宿泊施設・タイムトリップOTOWAです。
リビングルームにはダイヤル電話やレコードプレーヤーなどレトロな家具が置かれ、昭和のたばこ店のようなスペースも…。
県内で空き家の買取や再販売を行う企業が空き家を“昭和レトロ”な宿泊施設へと生まれ変わらせました。
ブラウン管テレビに驚く光田アナウンサー
光田有志アナウンサー:
こちら風情のある和室ですが、その一角にはなんと今では見られなくなったブラウン管テレビが置いてあります
和室や洋室などがある3LDKの間取りで、最大10人が利用可能。
値段は5人の利用で税込み1泊3万7000円前後で、6人目以降は1人あたり3000円の追加料金で宿泊できます。
地元住民
この日は地元の住民向けの内覧会が開かれていて、リビングに置かれた元祖シューティングゲーム「スペースインベーダー」に夢中になっていました。
地元住民:
(遊んでみてどうですか?)燃える、熱い、やるべき。(夢中でやりすぎて)痛い、手が。昭和レトロ感すごい。ここでどう過ごそうか考えるとワクワクする
地元住民:
いろいろな空き家がいろいろなコンセプトで新たな魅力を発信していくとおもしろい
ちなみに、こちらの宿泊施設、静岡鉄道の音羽町駅から徒歩4分の住宅街にありますが、場所はヒトひとりが通れるほどの狭さの路地の奥まった場所にあります。
“タイムトリップOTOWA”外観
取り組みを始めた企業は、不便な場所に立地するなど住宅として売り出すには難しい空き家でも宿泊施設としては活用できると見込んでいます。
空き家買取専科・黒田淳将 不動産事業部長:
私たちの事業スキーム(仕組み)だと活かせない空き家とか買取が難しい物件も増えてきた。そういう物件が多かった中で、もしかしたら住宅としては難しいが宿に転用することで空き家の新しい活用ができるのではと考えて(事業を始めた)童心に帰ってこの施設を遊びつくしてもらえたらと思う。そこから静岡の街に繰り出してもらえれば嬉しい
昭和100年を迎える中、古き良き時代の魅力を観光資源としても活かす取り組みが広まっています。