”5キロ2000円”の備蓄米で二極化進む?「通常のお米が安くなるのかは微妙…」 消費者からは農家を心配する声も

若山悠介 記者:
6月から一部の小売業者で5キロ当たり2000円ほどで販売が予定されている備蓄米。消費者たちはどのように受け止めているのでしょうか?

男性:
買いますね。朝はパンとかでやってるので、朝、ごはん食べられるのでいいと思いますね。

女性:
2000円と言っていたので期待していたんですけど、それに間に合わなくて買いに来たんですけど。推し進めてくれたらいいなと思って、そのまま。

男性:
安いコメが出てきたら安いコメを買う人もいると思うし、備蓄米なので味のことを考えれば高い値段を買う人がいると思うので、自由度が増すというのがいいと思います。

消費者からは歓迎の声が聞かれた一方、農家を心配するこんな声も…。

女性:
どうなっちゃうのかな?という感じですね。ちょっと農家さんの方も心配でしょ。私たちが良くても、そっちの方が心配もあって長く続けられるかしら。

女性:
消費者は2000円でうれしいけど、農家を考えるとちょっと難しいのではと思う。燃料費とか人件費とか考えると難しい。どっちも補えるようになるのはどうなんだろうと思いますね。

また、コメを販売する側のスーパーはどう受け止めたのでしょうか。

田子重西中原店・増田克己 店長
安く入荷できるお米があって、それが販売できるのであればお客様も喜ぶでしょうし、そういう意味では歓迎。

毎週5キロの備蓄米を60袋程度仕入れ、1家族1袋の限定で販売しているこちらのスーパー。

コメの下落には期待を寄せながらも心配なこともあるといいます。

田子重西中原店・増田克己 店長
通常のお米は在庫状況がひっ迫している。今後値上げの要請も来ていますので、二極化というか、備蓄米は安く販売できるけど通常のお米が安くなるのかは微妙かなと思います。

コメ全体の価格に与える影響があるのではと困惑の声が聞かれました。

5月26日中にも大手小売業者、少なくとも数社と契約を結ぶ見通しの農林水産省。

6月上旬の「5キロ2000円」が現実味を帯びる中、浮かび上がる様々な課題とどう向き合うのか。

小泉進次郎 農水相の手腕が問われます。

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