暑い日々…ペットの熱中症は大丈夫? 動物病院で聞いた注意すべきポイント

飼い主の留守・出社中のペットの居場所

2025年は平年よりも高温の日が続いている。こうした暑さによる健康被害は人間だけの問題ではない。家族同様のペット達はどうしたら良いのだろうか?

【動画】ペットの熱中症に要注意!動物病院で聞いた気にするべきポイントは「呼吸の速度」「よだれ」「舌の色」 大切な家族の命を守るために

ペットショップの来店客

梅雨の時期にしては異例の暑さが続いている静岡県内。

6月に早くも猛暑日を記録するなど健康被害を避けるための暑さ対策が必要となっているが、これは人間だけの問題ではない。

留守宅のペットは大丈夫なのだろうか?

ペットショップの来店客:
(自宅は)時間でエアコンが入るようにはしているが、本当にその時間に入っているのか外にいるとちょっとそれが不安

市民:
湿気が続いているときの冷房の入れ方や適度な湿度とか

市民:
出かける時に温度が上がってしまうのが気になるので、少し電気代がかかってしまうが冷房をつけている

ふくろう動物病院・鈴木淑剛 院長

大切な家族を命の危険にさらさないためにも覚えておくべきことをヒモトクと…。

訪れたのは静岡市駿河区にある「ふくろう動物病院」。

鈴木淑剛 院長は犬や猫にとっての熱中症のリスクは散歩中に限ったことではないと話す。

ふくろう動物病院・鈴木淑剛 院長:
汗をかけない分、熱を逃がす方法が限られているので、人よりも速く熱の蓄積が体の中で起こってしまう。熱中症について皆さん気温を一番気にしているが、動物については気温よりも湿度の方が多く関係してくる

熱中症になりやすいのは湿度が60%以上の環境下。

ふくろう動物病院・鈴木淑剛 院長:
通常1分間に10回から15回程度だが呼吸が速くなってくる。それと合わせて口を開けての呼吸になってくる。それからよだれが “ぼたぼた”と垂れるのが一番最初のサイン

ペットの舌の色

特に注意を払うべきは呼吸や舌、よだれの状態だと話す。

ふくろう動物病院・鈴木淑剛 院長:
健康な時 何もない時によく舌を見て色を覚えておくと良い。熱中症の時は舌がいつもより赤くなる。初期症状の時は赤くなって来る。呼吸が速くなり舌が赤くなって口を開けてパンティングという“ハアハア”息をしている状態になる。青紫になるころにはほぼ意識がなく、動けない状態

ペットショップのサービス“犬の幼稚園”

こうした中、飼い主の不安を払しょくするために静岡市のペットショップが2025年3月から始めたサービスが“犬の幼稚園”。

預かったペットに社会性を身に着けるためのトレーニングのほか、ブラッシングなどの手入れや“お座り”や“待て”といった訓練も行ってくれるそうだ。

わんにゃん通り・藤岡聡美 代表取締役:
利用者からは留守番の時に心配だったが、安心して預けられると言ってもらえる

迎えに来た客:
うちの子も(家では)ひとりで居るので他の子と触れ合うことができるし、「こういうケアをした方がいいよ」というアドバイスをもらえるのですごくありがたい

材木店・カワイにある“ペットと出社”スペース

一方、ペットをより身近で守りたいという思いを具現化させたのが磐田市にある材木店・カワイ。

カワイ・川合伯員 社長:
(Q.ここはどんな場所ですか?)当社のスタッフがペットを連れて出社できる場所。奥に小屋があり、そこはエアコンが付いていて快適に過ごせるようになっている

川合社長自身も2匹の犬と暮らす愛犬家で「気の合う仲間がここにきてくれて一緒に働いてくれたら、もっと仲良く仕事が楽しくなると思った」と話す。

職場にもペットが一緒に出社することで仮に体調を崩したとしてもすぐに気づくことができ、ひいては命を守ることにつながると考え空きスペースの活用に乗り出した。

カワイ・川合伯員 社長

このユニークな取り組みに社員は…。

社員:
子供同伴の会社は聞いたことがあるが、ペット同伴はあまり聞いたことがなく発想がすごい

カワイ・川合伯員 社長:
なるべく快適に人もペットも暮らせるような場所を作っておけば、災害時にも役立つと思うので人間と同じようにペットも快適な場所づくりができたらと思う

何かあっても声に出すことができない犬や猫。飼い主として責任ある対策を取り、大切な家族の命を守っていくという思いを忘れてはならない。

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