国民民主党・榛葉賀津也 幹事長「みなさん喝を入れてください。自民党はたるんでるよ。庶民の苦しみ忘れているよ」 参院選公示 自身も候補者でありながら応援のため大阪で“第一声” 静岡選挙区【ほぼ全文】

国民民主党・榛葉賀津也 候補

参議院議員選挙が7月3日に公示され、静岡県選挙区には7人が立候補しました。

立候補したのは届け出順に国民民主党・榛葉賀津也 候補(58)、無所属・村上猛 候補(74)、諸派・福原志瑠美 候補(42)、参政党・松下友樹 候補(41)、共産党・鈴木千佳 候補(54)、自民党・牧野京夫 候補(66)、諸派・山口香苗 候補(46)です。

このうち国民民主党・榛葉賀津也 候補の第一声は以下の通りです。

国民民主党・榛葉賀津也 候補:
失われた30年と言われたこの30年間、メディアが、社会が、失われた30年と命名した。失われてなんかいないよ。みんな頑張って来た。

30代の若者たちがこれからの日本を引っ張っていくんです。だからこの天下分け目の参議院議員選挙は国民民主党の戦いであり、そして、最も大事なのはこの日本の戦いだからであります。

対決より解決。甘っちょろいことを言うなと言われるかもしれない。

しかし、世界に目を転じれば憎しみあって、恨みあって、解決より対決だ。この30年間、野党は与党の悪口を言い週刊誌を片手に追及する。その結果、国民が政治にしらけ、どんどんどんどん政治から離れていった。この参議院議員選挙の争点は誰かをやっつけたり、何とかをゼロにしたり、何とかをひっくり返す選挙じゃないよ。

もう一度、日本が1つになって、強い日本経済を取り戻す、国民に力を取り戻す、そのために働く現役世代をしっかり豊かにする。税金を払っている人に強くする。取り過ぎた税金を国民に返していく。そのために各党がどんな日本を強くする成長戦略を持っているのか、その政策が試される選挙であります。

我々、国民民主党はかつて絶滅危惧政党、政党支持率はほぼ視力検査と一緒、玉木が踏ん張って、出来ることは何でもやって、時にはピエロになって、すべてはこの党を存続させて、この党の政策をみなさんにわかってもらうためです。

先の衆議院選挙で衆議院(の議席)が4倍になって、逆風の中のあの東京都議選で0人が9人になった。着実に風評やバブルや風ではなくて、この大阪でも、全国でも、この国民民主党が地に足をつけて、我々の政策をみなさんがわかってくれるようになった。

そして、この夏の戦いでみなさん日本をもう一度、日本の政治を変える夏にしようではありませんか。

我々は国民民主党の成長戦略、新3本の矢、この成長戦略でもう一度、この国を元気にしたいと思っている。1本目の矢はやっぱり手取りを増やすことです。103万円の壁を178万円まで引き上げ、ガソリン税の暫定税率を廃止して、もう一度、手取りを増やして、GDPの6割強が個人消費だ、その個人消費を回して、日本の経済を元気にする。

アメリカが何と言おうと、中国が何と言おうと、この日本国内の内需を、消費を喚起することによって、我々の力でこの日本経済をもう1回強くするんです。経済が回れば企業は必ず投資をする。

2本目の矢がみんなが投資をしやすくなるような環境を作る。工場を造る、ラインを新しくする、そのための投資するお金には減税をすればいいんです。ハイパー償却税制、1億円使っても、1.1億円使っても、1.6億円の減税をする。企業がどんどん投資を出来るような日本経済を取り戻す。

そして何と言っても3つ目の矢が成長戦略です。人づくりこそ国づくり。科学技術予算、教育予算、各国はどんどん上げているよ。だから新しい商品が生まれ、新しい技術が生まれ、イノベーションが生まれて国が成長するんです。中国は20倍、韓国は5倍、この日本はなんとこの20年間で0.9倍、科学技術予算を削ってきているんだよ。

日本人、売るものがない。かつては自動車・造船・半導体・ポケモン・ピカチュウ・ウォークマン、日本で買いたいものが、世界中の人が日本で買いたいものがいっぱいあった。いまそれがないんだ。もう一度、人へ投資をして、新しいイノベーション・技術を開発する。そのためには、この3本の矢でもう一度手取りを増やして、強い日本を取り戻すんです。

過去5年間で取り過ぎた税金は平均6兆だよ。使い残した税金は7兆だよ。去年から今年で税収は12兆円増えているよ。民間企業が頑張って給料は5パーセント増えた。年金も2パーセントあまり増えた。だけど電気代が上がる。ガソリン代が上がる。米が上がる。物価が上がる。手取りが増えないんですよ。だから払い過ぎた税金を国民に返していくんだ。

玉木が「これだけ税金を取り過ぎているんだから、石破さん、取り過ぎた税金を国民に返してくれよ」と。石破さん、こう言ったよ。「税金多いかもしれないけれど、それを国民に返すほど財政的に余裕はない」。「じゃあ絶対に選挙の前に交付金ばらまきませんね」って(玉木代表が)言ったら「絶対にやらない。俺をバカにするな」って言ったわけ。その2日後だ。「やっぱやります」って。東京都議選の告示の朝、ひとり2万円配るって。

私、24年国会議員やっているけどね、なぜか知らないけれど交付金って必ず選挙の前なんだね。選挙の後に交付金配ったら大したもんだ。しかし2万円もらって、大阪の経済、元気になるかい?日本の経済、復活するかい?しないんだよ。1回こっきりの2万円もらったって、その場過ぎれば終わり。つまりこれは経済対策でも何でもない。この国の成長戦略、日本を強くする政策がない政府・与党が苦肉の策でばらまきだよ。

ガソリン代25円10銭、暫定税率を無くすと3党幹事長で約束した。しかし、やらなかった。先の国会、衆議院でこれ通したよ。参議院の自民党が「わかった、国民の声だ。ガソリン代下げよう」って言ったら、この7月1日から25円安くなったんだよ。しかし、やらなかったね。採決はしなかったね。逃げたね。

理由は2つだって。1つは時間がない。いまからやったら10日後に減税したら、行政が、ガソリンスタンドがパニックになるって。なに言ってるんだい。森山さん(自民党幹事長)と私が約束したのは去年の12月だ。この半年、じゃあ何やったんだよ。つまりは国民の味方になって、国民のサイドに立って、集めた税金を使う側ではなくて、働いて税金を払う側になって、この減税を何も考えてこなかったってことだ。私のハシゴを外したんじゃないよ。我々に期待した国民のハシゴを外したんだ。

理由の2つ目は財源がなくなる。「25円10銭の暫定税率を廃止すると0.8兆円、8000億円の財源がなくなるからそんなの出来ない」って言った。ちょっと待ってよ。選挙の前に2万円の給付金、3.4兆円だ。3兆4000億円をばらまく金があって、ガソリンの暫定税率25円10銭、日本中の人が求めているこの政策をやる財源がないって理屈通らないね。

みなさん、今度の参議院選挙、喝を入れてください。自民党はたるんでるよ。庶民の苦しみ忘れているよ。だからこの参議院選挙でいまの与党を過半数割れに追い込む。そして我々の政策を呑まない限り国が動かない。その力を託してほしいと思います。

この大阪の殻を破ることは日本の殻を破ることだ。そして、もう一度、この大阪から強い日本経済を取り戻す。そのために子供を育み、親を守っている現役世代をもう一度強くする。現役世代が強くなる経済政策を、この大阪から、みなさん始めようではありませんか。

いまの我々が相手の批判や何とかゼロではなくて、みんな一歩前に出よう。明治の人間が日本を変えた。昭和の戦後、高度経済成長をあの苦しい中からやり切った。明治の先人が、昭和の親父たちが、お袋たちが、じいちゃん・ばあちゃんが出来たことを我々に出来ないわけがない。令和の時代にもう一回日本を変えるんです。相手の批判ではなくて、日本に強い経済を取り戻すんです。

しかし、その敵は我々のここ(心)にあるね。あきらめという敵、無関心という敵、この敵に打ち勝てば必ず日本は変わる。

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