学歴詐称の田久保市長が百条委の出頭を拒否 「バカにするんじゃない!」議長は憤怒 市長は「市長室にいるので呼び出していただければ…」と伝えるも直後に退庁 「中身をご精査いただければ」の一点張り

回答書を手渡す田久保市長(7月24日午後3時頃)

自身の学歴詐称問題をめぐり、市議会の百条委員会から出頭要請を受けていた伊東市の田久保眞紀 市長でしたが、7月24日に出頭ならびに証言を拒否する旨を記した回答書を中島弘道 議長に手渡しました。

伊東市の田久保眞紀 市長をめぐっては、市の広報誌などに「東洋大学法学部卒業」と記しながらも実際には除籍だったことがわかっていて、市議会では辞職を勧告しているほか、事務手続きについて調べるため地方自治法に基づく百条委員会を設置しています。

田久保市長は自身の学歴を証明するにあたって“卒業証書”とされる資料を複数に関係者に見せていたことから、百条委員会では原本を提出するよう請求しましたが、田久保氏側が拒否したため、7月25日に開催する委員会に出頭して証言するよう求めていました。

こうした中、24日午後3時頃に市議会の中島弘道 議長のもとを訪れた田久保市長。

「あした(25日)の百条委員会の出頭要請に対する回答書になります」とだけ告げて、1通の封筒を手渡すと、その場を後にしようとしたため中島議長が「重大なことだからはっきりさせてください。出るか出ないかはっきりさせてください」と呼び止めます。

しかし、田久保市長は「中身をご精査いただければ」の一点張りで、議長が「待ってください!出頭拒否は許せませんよ」と語気を強めても、「中身をしっかりご精査いただいて、私、市長室におりますのでまた呼び出していただければ」と返すのみでした。

ところが、田久保市長はそのわずか10分後に退庁しています。

回答書には「地方自治法第100条の規定に基づき、証人から証言を求めることができる事項は、あらかじめ『出頭請求書』に明示された事項に限られます。しかしながら、本請求において求められている事項は、いずれも回答が事実上不可能な内容を含むものであり、不適切な請求であると考えます」などと委員会への出頭と証言を拒否する旨が記載されていて、目を通した中島議長は「正当な理由ではないと思う。いろいろ相談するが本当に市長として無責任なこと。出頭拒否は許されることではない。不誠実そのもの。バカにするんじゃない!」と憤怒した表情を浮かべたほか、青木敬博 副議長も「市民に対して誠実さの欠片もない」と切り捨てました。

「卒業生の有志がそれらしい体裁で作ったもの」学歴詐称の田久保市長が提出を拒否した疑惑の“卒業証書”めぐり新たな告発文 市議会が公文書に指定 百条委で取り扱うかは未定

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