学歴詐称に揺れる田久保市長 「嘘を重ねて彼女の中のスタンダードになってしまった」 市長の知人が百条委で証言「『卒業はしていないけれど終わってからの飲み会には朝まで参加した』と聞いた」

4回目の百条委員会(7月29日)

伊東市の田久保眞紀 市長の学歴詐称問題に端を発した市議会の百条委員会に市長の知人が出席し、本人からかつて「大学を卒業していないと聞いた」と証言しました。

伊東市の田久保眞紀 市長をめぐっては市の広報誌や報道機関から依頼された経歴調査票に「東洋大学法学部卒業」と記載した一方、実際には除籍となっていたことがわかっていて、市議会では辞職を勧告すると共に地方自治法に基づく百条委員会を立ち上げ、事務手続きなどについて調査しています。

7月29日に開かれた4回目の百条委員会には2017年から2018年頃にかけて田久保市長と市民運動を共にした知人が出席し、証人尋問に応じました。

この中で田久保市長の知人は、市民運動に関わる懇親会の際に「アルバイトに夢中になって大学には行かなくなった」と本人から告げられたことや電話でお互いの学生時代の話をする中で「『バイク便とかイベントの会社でアルバイトをして働く中でおもしろくて熱中していった』『ただ大学の友達とは仲が良かったので、卒業はしていないけれど終わってからの飲み会には朝まで参加した』という発言を聞いた」と証言しています。

その上で、今回の市長選に当たって各種報道で「東洋大学卒業」とされていたことについては「嘘を重ねて、それが彼女の中のスタンダードになってしまったのだなという思い」と振り返り、「この情報を同じように認識している人は、確信を持てるのは私以外に2人いる」と話しました。

また、一連の騒動について「行政手続きに瑕疵が無かったのかを自ら率先して協力する必要が市長にはあると考えている」との認識を示し、証人尋問に応じた理由については「田久保市長が刑事告発をされたことを理由に百条委員会への資料提出や出席を拒否していることや行政の長として広報の発行をはじめとするすべての市政に責任を負わないことに大きな疑問を持っている」と述べています。

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