「市長としての資格も資質もないことは明らか」 田久保市長の学歴詐称問題めぐり共産党静岡県委員会が声明 「この事態を招いた責任は市長にあることは明白」

伊東市・田久保眞紀 市長

伊東市・田久保眞紀 市長の学歴詐称問題をめぐって、共産党県委員会と伊豆地区委員会は8月29日に連名で「市長の態度は不信任に値するもの」とする声明を発表しました。

伊東市の田久保眞紀 市長は、市が発行した広報誌に「東洋大学法学部卒業」と記載しながらも実際には除籍だったことがわかっていて、市議会の百条委員会は8月29日に「市の広報誌に虚偽の事項が掲載された件は田久保眞紀 氏による不当行為があったことが専らの原因であると判定する」とした上で、東洋大学に対して行った文書照会の回答や提出された記録、証人の証言などを基に、「田久保眞紀 氏が繰り返し強く主張していた『6月28日に初めて除籍、卒業していないという事実を知った』という点は虚偽と判定する。『大学を卒業していたと勘違いしていた』とする主張については到底成立し得ないという結論に至っている。通常の常識を持ってすれば勘違いが起こり得る状況ではなかった」との結論をまとめています。

こうした中、共産党県委員会と伊豆地区委員会は8月29日、連名で「市長の態度は不信任に値するものであり、自ら市長を辞職すべき」とする声明を発表しました。

声明では、伊東市の現状について「学歴詐称疑惑の解明が進まず全国から疑念の声が寄せられ、市民の中にも不信が広がっている。市民の暮らし福祉、営業や地域経済振興などのための9月補正予算を当局が十分準備できないまま議会に提案するという異常な事態となっている」と評し、田久保市長に対して「この事態を招いた責任は市長にあることは明白であり、事態を正常化するには、なによりも市長自身が疑惑について説明し解明する責務がある」と糾弾しています。

また、田久保市長は正副議長に“卒業証書”なる資料を見せながら、百条委員会への提出を二度にわたって拒むなど今も公開していないことを受け、「自らが所持している『卒業証書』なるものを示して、それが本物であるか否かを大学に検証してもらうべき」と主張しました。

その上で、田久保市長が百条委員会への出頭を拒んだり、証言を拒否したりと自ら疑惑を解明しようとする姿勢を見せなかったことなどを挙げ、「『市政の主人公』である市民に対して、自らの疑惑解明に必要なことができない、あるいはやろうとしない、根拠を示せないなら、市長としての資格も資質もないことは明らか。これ以上の市政停滞は許されない。市長の態度は不信任に値するものであり、自ら市長を辞職すべき」と結んでいます。

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