本格的な新米シーズンが到来しましたがコメの価格は以前として高止まりが続き、新米の価格も高騰しています。スーパーでは安いコメを求める声にこたえようと、努力を重ねていました。
静岡県静岡市のスーパーで9月2日、店頭に並べられていたのは新米です。
若山悠介 記者:
9月に入り新米が続々と入荷されてきましたが、価格は税込みで4000円台後半となっています
ヒバリヤ営業本部・山岸達也 部長:
去年はコメが潤沢にあって、価格も相場が安かった。去年より1500円くらい違う
9月1日、農林水産省が発表した全国のスーパーでのコメの販売価格は5kgあたり3776円。
銘柄米は4272円と高値が続いています。
さらに新米も高騰している現状に消費者は。
買い物客:
こっちが新米か。いくらくらい?(値段見て)しょうがない。このくらいになる、今の状態だと。農家のことを考えると今までが安いと感じる
買い物客:
もう少し安かったら買えるけど、この値段だと。昔は10kgの値段。今では無理
新米の価格高騰の要因の一つと言われているのが、JAがコメを集荷する際に農家に支払う前払金、いわゆる概算金です。
概算金は生産コストや取引価格などを考慮して算出されますが、JA静岡経済連によると2025年は過去最高額に。
この30年で一番安かった時と比べると2倍以上だといいます。
こちらのスーパーでは少しでもコメを安く提供できるよう、努力を重ねていました。
ヒバリヤ営業本部・山岸達也 部長:
しっかりコメを客に提供できるよう量を確保する。安く仕入れられるようにいろいろなところと商談をしてなるべく安く提供できるようバイヤーが苦戦している
8月には備蓄米を入荷したほか、1kgや2kgといった少量で販売するのコメの仕入れも増やしていますが、価格が下がる見込みはないと嘆きます。
ヒバリヤ営業本部・山岸達也 部長:
(価格下落が)あるとしたらモノがあふれて若干下がるくらい。価格がすごく下がることはない。結局はモノの流通と製造が何も解決していないのが価格が変わらないという理由
多くの人が待ち望んだ新米シーズンですが、令和の米騒動はおさまる気配はありません。