大義なき議会解散の田久保市長 市議会側に責任を転嫁「審議や採決が議会初日をもって放棄されてしまった」 発端は自身の学歴詐称問題も詳細な説明避ける 「具体的なコメントをすることはできない」

取材に応じる伊東市・田久保眞紀市長(9月10日午前10時半頃)

伊東市の田久保眞紀 市長は9月10日、市議会の中島弘道 議長などと面会し、議会の解散通知書を手渡しました。理由について市議会9月定例会の初日に不信任決議が可決されたことを挙げています。

伊東市の田久保眞紀 市長をめぐっては、自身の学歴詐称問題に端を発し、市議会から不信任を突き付けられ、9月11日までに議会を解散するか、辞職・失職を選ぶのか判断を迫られていました。

こうした中、9月10日午前10時に中島弘道 議長と青木敬博 副議長のもとを訪れた田久保市長。

そして、議会の解散を通知する書面を手渡しました。

その後、取材に応じた田久保市長は市議会、9月定例会について2024年度の決算や補正予算案などを審議する大変重要な議会とし、「市政にとって、また、市民生活において大変重要な議会においての審議や採決が議会初日をもって放棄されてしまったという事実は、事実として冷静に受け止め、判断し、これは改めて広く市民に信を問うべきであると考えました」と述べています。

その上で「一度灯した改革への火は決して消してはならない。後戻りはせず、一歩ずつでも前へ進んでいく。『我こそは新しい伊東の未来を作るのだ』という新しい人材、そして、次の市政を担うべき人たちが、それぞれの強い意思を持って議会の場で議論をし、この町の長きにわたる積年の大きな問題に果敢に挑んでいくこと、新しい力に大きな期待を寄せると共に私から皆様への報告とさせてもらう。以上でございます」と持論を展開しました。

一方で、騒動の発端となった学歴詐称問題については、「捜査の関係もあるので今この場で具体的なコメントをすることはできない」と、10日も詳細な説明を避けています。

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