田久保市長に対する4件目の刑事告発も警察が受理 “偽”の卒業証書を見せた偽造私文書等行使の疑い 「学部名・学長名・印影などの構成要素が不一致」 ”疑惑の書類”は今も金庫の中

伊東市・田久保眞紀 市長

伊東市の田久保眞紀 市長に対して、前の正副議長が提出した告発状を伊東警察署が受理したことがわかりました。警察が受理した刑事告発はこれで4件目となります。

学歴詐称が問題となっている伊東市の田久保眞紀 市長は、疑惑が浮上した当初、当時の正副議長に卒業を示す書類として、“卒業証書”とされる資料を見せました。

一方で、市議会の百条委員会では、東洋大学が提出した資料などをもとに「田久保眞紀 氏(伊東市長)が、東洋大学を卒業しておらず、正規の卒業証書が授与された事実はないということが正式に判明した」とした上で、「田久保眞紀 氏(伊東市長)が、4年次に卒業できる見込みがなかったことが裏づけられることとなり、田久保眞紀 氏(伊東市長)が、卒業していたものと勘違いしていたとの主張は明らかに無理が生じる状況であることが確定するとともに、田久保眞紀 氏(伊東市長)は、6月28日以前から自身が除籍であったことを知っていたものと断定できることとなった」と結論付けています。

これを受け、前議長と前副議長は9月9日、「正規の卒業証書と比較すると明らかにレイアウトが異なり、学部名や学長名、印影などの構成要素が不一致」などと指摘し、“偽”の卒業証書を提示した偽造私文書等行使の疑いで伊東警察署に刑事告発していましたが、19日に改めて修正を加えた書面を再提出し、同日、正式に受理されたことがわかりました。

警察はすでに公職選挙法違反の疑いを指摘する市民からの告発状、偽造私文書等行使と虚偽公文書作成の疑いを指摘する千葉県在住の公務員からの告発状、地方自治法違反の疑いを指摘する百条委員会からの告発状のいずれも受理していて、関係者への聴取を始めるなど本格的な捜査を進めています。

田久保市長をめぐっては市議会が9月1日に不信任を議決したことを受け、同月10日に議会を解散していて、10月19日に市議会議員選挙が行われます。

田久保市長の解散で注目浴びる伊東市議選 焦点は“市長支持派”の擁立 擁護派の立候補が7人を下回れば失職は不可避 現状では6人程度が立候補を検討か 市長は何も答えず

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