なぜ?“冬眠しないクマ”静岡県内でも出没…若いオス「新しい場所を求めて森林をさまよい」

2025年12月、静岡県掛川市や菊川市で相次いだクマの出没。通常は冬眠している時期で、クマの生息域ではない場所になぜ出没したのでしょうか。

住宅の敷地内にゆっくりと入ってきた1頭のクマ。

2025年12月24日早朝に掛川市の住宅で撮影された防犯カメラの映像です。

自宅にクマ出没・海野浩一さん:
黒いものが映ったのであれっと思って何回か見直して、びっくりしました。まさかと思いました

防犯カメラを設置していた住宅で暮らす海野さん。

撮影された翌日の夜にたまたま映像を確認していたところ、クマに気づきました。

その後、警察を呼ぶなどして確認しましたが、荒らされることはなく入ってきた場所とは別のところから立ち去ったとみられます。

クマの映像が撮影された約2時間後、この住宅から1kmほど離れた公園でも目撃情報が。

公園にはくっきりとクマの足跡が残っていました。

その後も目撃情報は相次ぎ、3日後には菊川市堀之内でフェンスを乗り越えるクマが撮影されました。

県 自然保護課・小澤真典 班長:
11月・12月くらいから3月くらいまで通常は冬眠している時期。この年末に出没があり驚いている

周辺では2025年12月24日~27日にかけてクマが目撃され、29日には掛川市の東海道線の線路わきで列車と接触したとみられるオスのクマの死骸が見つかりました。

掛川市や菊川市などは特徴などから目撃情報が相次いでいたクマだとみています。

なぜ、冬眠しているはずのクマがこの時期に出没するのでしょうか。

県 自然保護課・小澤真典 班長:
今回捕まったのは若いオスの個体・親離れしたツキノワグマで、新たな場所を求めて森林をさまよい、掛川・菊川に出てしまったのではないか

また、2025年12月31日に熱海市でシカやイノシシ用のワナにかかっていたクマも若いオスとみられています。

生後1年半を越え、親離れしたオスのクマは個体によっては冬眠せず、動き回ることがあるということです。

県内では2026年1月8日もクマの生息域ではない函南町の県道でクマの目撃情報があり、県などが注意を呼びかけています。

県 自然保護課・小澤真典 班長:
クマも含め野生動物を近づけないということが大事。生ごみなどを周囲に置かないことが大事

全国でクマの目撃がやまないなか、県内でも今年度の目撃情報は2025年12月26日までに172件と、すでに過去最多となっています。

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