カツオの水揚げ日本一を誇る静岡県焼津市で新たなカツオ漁船が誕生しました。次世代の担い手を呼び起こそうと船員の負担を減らす仕掛けが施されています。いったいどんな船なのでしょうか?
高本圭市 記者:
午前7時過ぎです。大漁旗をなびかせて、大きな船が今、焼津港に入ってきました。新たなカツオ漁の戦力として期待されています
3月13日、焼津港で公開されたのはカツオの1本釣り漁船・第八永盛丸。
全長68m・総重量599t。
総工費 約20億円で製造された“国内最大級”のカツオ漁船です。
30年にわたって活躍した先代の老朽化に伴い、国の支援制度を使って造られました。
船員の友人:
めちゃくちゃかっこいい。こんな大きい船なかなか乗れないからすごい
船員の家族:
結構がっしりした船なので安心もある。毎回思うことだが、無事に帰ってくれたら良い
高本圭市 記者:
船の上に上がってきました。こちらに3つの装置が並んでいるのですが、船長、お願いします。このように自動でカツオを釣り上げてくれる装置が今回初めて導入されました
甲板に設置されたのは「自動釣り機」。
カツオがエサを食べるとセンサーが感知して釣り上げる仕組みです。
一本釣りは10kgを超えるカツオを釣り上げるため腕や腰など体への負担が大きく、その負荷を軽減しようという狙いがあります。
見学に訪れた人が体験しますが…。
女性:
無理!だめ!すごい
男性でも…。
男性:
無理ですね
第八永盛丸・池田誠人 機関長:
3台で1.6人分なので人が釣った方がいっぱい釣れるが、こういう研究もしていって、将来のカツオ船の発展につながれば良いと思って導入した
第八永盛丸・池田誠人 機関長:
今いる場所も全部冷やして、この中も(Q.この中も冷凍庫?)冷凍庫です
第八永盛丸・松永聖矢 船長:
この部屋だけで180t入る
こちらは最大420tのカツオを保管できる巨大冷凍庫。
急速冷凍の技術も向上し、より新鮮な状態で消費者に届けられるといいます。
さらに、航海の期間が1カ月に及ぶこともあるため、乗組員が過ごす部屋も新しく整えました。
永盛丸・荒川龍希 専務:
今、担い手が全然いない。担い手を確保するためにも新しい船で船員の居住環境や労働環境を良くしようと思い、この船を造ることになった。船員にも好かれるような船になればすごくうれしい
この第八永盛丸は3月22日に焼津港を出港し、約1カ月間の遠洋漁業に入ります。