「神様が作った法律ではありません。人間が作った法律なんです」 袴田ひで子さんが衆議院法務委員会で魂の訴え 再審法の見直し 焦点は証拠開示の在り方「いい証拠も悪い証拠も全部出して」

裁判をやり直す再審法の改正を巡る国会での議論。議論が大詰めを迎えるなか、袴田ひで子さんが参考人として出席し、改めて改正を強く訴えました。

6月9日午前9時から開かれた衆議院の法務委員会。

出席したのは袴田ひで子さんです。

袴田ひで子さん:
えん罪を訴えて、弁護士や支援者とともに見えない権力と真実を求めて戦ってまいりました。神様が作った法律ではありません。人間が作った法律なんです。改正できないことはないと思っております

ひで子さんが訴えたのは裁判をやり直す“再審法”の見直しについて。

ひで子さんの弟・袴田巌さんは、えん罪を訴え裁判のやり直しを求め続けてました。

しかし、検察に保管する証拠の開示を求めても検察が証拠を出すのには長い年月がかかり、2014年に裁判のやり直しが決まっても、検察が抗告制度を使い不服を申し立て、無罪が確定するのには10年がかかりました。

今回の見直しで検察の抗告が原則禁止となるなど一定の成果も上がる中、いま焦点となっているのが証拠の開示の在り方です。

袴田ひで子さん:
警察は証拠を隠していたというとおかしいけど、隠していたんじゃないかと思う。いい証拠も悪い証拠も全部出して裁判をやっていただきたい

袴田さんの裁判で再審無罪の扉を開いたとされるのが、新たな証拠の開示。

5点の衣類や取り調べの録音テープが明るみになったことが裁判を大きく動かしました。

だからこそ証拠の全面開示を強く望むひで子さんですが、現在の政府案では証拠の提出範囲は限定的です。

ひで子さんとともに参考人として招かれた袴田さんへの再審開始と釈放を決めた村山浩昭 元裁判官は、証拠の一覧を開示するべきと訴えました。

村山浩昭 元裁判官:
事件に関する証拠はほとんど検察や警察の手元にある。無罪を示す証拠もその中に埋もれている。したがって再審において証拠開示は生命線だと言っていい

10日の法務委員会には高市総理大臣も出席して審議が行われる予定で、12日に採決が行われる見通しです。

ひで子さんの願いは届くのでしょうか?

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