「“危ない!”の声がなかったら…」サッカー場で倒木 未就学児を含む7人ケガ 樹木医が考える原因は?警察が実況見分

静岡県御殿場市のサッカー場で7月19日に倒木があり未就学児を含む7人が重軽傷を負いました。なぜ木が倒れたのか、専門家の見解は。

【詳報】サッカー試合中に倒木 目撃者「メキメキいってバーンと倒れた」 40代女性をドクターヘリ搬送 頭や腰を強打 幼児含めて計7人の救急搬送


◆「“危ない”の声がなかったら…」

高本 圭市 記者:
倒木から一夜あけた現場に来ています。現在も木は残されていまして、警察は先ほどから実況見分を行っています

サッカーグラウンドに横たわる大きな木。木の重みでネットは大きくたわみ支柱も曲がってしまっています。

19日正午頃 御殿場市神山のサッカー場で、グラウンドのすぐ外の斜面に生えていた高さ約20mの木が倒れました。

この事故で未就学の女の子2人と30代~40代の女性5人の計7人が、ドクターヘリや救急車で病院へ。このうち30代の女性が左手の指を骨折する重傷で、他の6人は軽傷です。

当時グラウンドでは小学生4年生が試合をしており、7人は観戦中に倒木に巻き込まれたということです。

観戦していた保護者:
ちょうど飲水タイムだったから、一番上でみていた保護者が「危ない!」って気付いて声をかけてくれたので、それに気付いてみんな逃げれた。それがなかったらもっと大きな被害が出ていたと思う。「危ない!」と言う前は何も聞こえなくて振り返ったときには「メキメキメキ」「ドーン」という感じで倒れました

ネットや保護者の声掛けがなければ、さらに大きな被害になっていた可能性もある今回の事故。倒木はなぜ起きたのか―。


◆地元の樹木医が指摘「ナラ枯れの可能性」

20日に現場周辺を、地元の樹木医に見てもらうと。

日本樹木医会・本間 康裕 静岡県支部長:
原因はおそらく「ナラ枯れ」の被害も関連しているのかなと、遠目からの判断なんですけどね

2020年に御殿場市内で急速に拡大したナラ枯れ。体長5mmほどの小さな虫が集団で、木に穴を空けて菌を持ち込むことで起こる樹木の伝染病です。

今回倒れた木の周辺にある落ち葉は緑色ではなく白っぽく変色。また、先端部分に葉がついていない枝もありました。こうした状況はナラ枯れを起こした木でよくみられることだといいます。

市内では3年~4年前にもナラ枯れの被害が起きており、この木も被害をうけている可能性があるといいます。

日本樹木医会・本間 康裕 静岡県支部長:
(ナラ枯れで)部分的に枯れて残った樹木でも、被害が潜在的に根元に残っていますので、何年か経った後にこういった状態になるという可能性が非常に高いですよね

仮に「ナラ枯れ」だった場合、私たちが事前に被害を防ぐためにはどうすればいいのでしょうか。

日本樹木医会・本間 康裕 静岡県支部長:
例えば街中 公園の樹木で、ちょっと根元にキノコが出てるとか枯れ枝が落ちてるとかそういうような状況があったら、公園の管理者に連絡をしていただくとか、そういうことができるとよろしいと思います

7月下旬から8月中旬に葉や枝が急速に枯れるというナラ枯れ。

警察は倒れた木の折れた部分を確認するなど当時の状況や原因を詳しく調べています。

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