多くの木造住宅が倒壊した熊本地震。
耐震化率92.8%の静岡県内でも10万5000棟の住宅が耐震基準を満たしておらず、そのうち8万8000棟が木造です。
静岡市清水区で木造平屋建て住宅に暮らす植野さん夫妻は7月、自宅の改修工事に踏み切りました。
植野広子さん(76):
とっさの時、逃げることができないのではと思い、家で安全で過ごせたらそれが一番と思った
押し入れや和室など3カ所で柱と柱の間に斜めに木材を取り付けたり、複数の薄い板を重ね合わせた「合板」を張ったりして補強します。
みつい工房・三ツ井仁さん:
命を守るための耐震なので、大きな地震が来てもばたっと倒れずに少し持ちこたえて、逃げる時間を作るための補強をしている
工事費用は計177万円ですが、静岡市から115万円の補助が受けられました。
植野広子さん(76):
自分たちも逃げられない。たぶん。年をとったから。耐震はしてもらっているから、食糧の確保だけは何日か分くらいはしておきたい
こうしたなか、いま注目されているのが「低コスト工法」という耐震工事です。
天井や床を壊すことなく補強するため、費用を2割ほど抑えることができるといいます。
県や自治体も耐震化への助成を行っています。
県 建築安全推進課・杉山龍児 課長:
今年度から創設した部分改修や外部改修など減災化メニューもあるので、選択肢の中に入れてもらい、自身の命を守る、家族の命を守ることを真剣に考えてもらいたい
いつ来るかわからない巨大地震。
行政の支援も活用しながら備えを進める必要があります。
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