女性の活動や交流拠点として1993年にオープンした男女共同参画センター「あざれあ」。総工費約90億円をかけて県が整備しました。
広さの異なる10の会議室や約350人が入れる大ホールなどがあり、これまで多くの企業や団体が利用していますが―。
福島流星 記者:
きょう(10月5日)の予約状況を示すモニターには、月曜日・平日ではあるものの、かなり空きが目立ちます
県によりますと、2025年度のホールや会議室の利用率は36.1%。利用者数は14万6000人ほどで、10年前から9万人あまり減りました。
一方で、県は毎年施設の運営委託費や修繕費などに1億円以上をかけています。
周辺には静岡市や民間が運営する貸会議室もあることから、県は財政負担を抑える取り組みとして施設を廃止し、男女共同参画センターとしての機能は産業会館に移すことを検討しています。
長年この施設を利用してきた人たちからは廃止を惜しむ声が聞かれました。
県美術家連盟・村越なみ子 副会長:
ここがなくなるのはちょっと辛い。では次どこ探せばいいのかと
定員42人のこちらの会議室は、午後1時~5時までで利用料金は4300円。同じ条件で、駅周辺の民間の貸会議室は2万円を超えています。
県美術家連盟・村越なみ子 副会長:
いろいろなことに対していま値上がりしていて、会の運営も大変なのでいま位の値段でできる場所があるといい
また、建物も取り壊すことになれば別の課題も。施設のために制作された壁画など資産価値が1億円を超えるものもあり、こうした美術品をどうするか検討する必要があります。
10月6日の県議会の総務委員会では、委員から存続の可能性を探るよう求める意見もあがりました。
県議会 総務委員会・早川育子 委員:
どこか企業に入ってもらう、フロアを足していくなど、(存続のために)発想を変えて考えてもらいたい
県 行政経営課・青木郁 課長:
男女共同参画センターの移転ではなく、企業に入ってもらうことも我々にいままでにない考え方で実現できるかどうか、検討してみたい
県は2026年度の予算まで、4年連続で500億円を超える財源不足です。
財政の健全化と県民の活動の場をどう両立させるのか、鈴木康友 知事のかじ取りが注目されています。
アクセスランキング