「まきのはら夜バス」11月開始 なぜ無料にできるのか? 交通空白地帯で「飲んだ後も安心して帰れる」牧之原市

まきのはら夜バス

“交通空白地帯”静岡・牧之原市で、飲んだ後も安心して帰れる「まきのはら夜バス」が11月から実証運行を始めます。車両は日中は市役所で使われている公用車。飲食店から自宅まで送ってくれて、乗車は無料です。

「まきのはら夜バス」の実証運行を始めるのは、一般社団法人の牧之原モビリティ協会です。

夜バスが運行する市内の相良地区は、交通の空白地帯です。鉄道の駅はなく、路線バスは午後9時以降なくなってしまい、タクシー業者は「午後7時頃には営業を終えてしまう」と市の担当者は話します。


金土曜日の夜だけ運行

そこで商工会参加メンバーで10月、牧之原モビリティ協会を立ち上げ、「飲んだ後も安心して帰れる」予約型の夜間ライドシェアを始めることになりました。

実証運行の期間は12月までの2カ月間。11月6日に運行を開始し金曜・土曜の週2回、参加飲食店9店舗から自宅まで無料で送迎します。乗車時間は午後9時、10時半、午前0時の3便で1便7人まで乗車でき予約が必要です。

送迎先は地区内の利用者の住まいに限られ、AIが最適なルートを検出します。観光客が飲食後に宿泊施設まで利用することはできません。


なぜ無料にできるのか

運行に使われる公用車

無料で運行できる仕組みはこうです。車は日中市役所で使われている8人乗りの公用車を市から提供してもらいます。

運転や運行管理は地元の観光バス事業者「プリンセス観光」に依頼します。こうした運行費用は月25万円程度かかりますが、参加飲食店からの会費や協賛金でまかなう予定です。

協会によると費用が捻出できるめどは、まだたっていませんが、有料送迎とした場合の法的なハードルを越えるより、無料送迎として運行する道を選んだというのが本音のようです。

こうした形での無料の夜間ライドシェアは珍しいということで、運行を続けていけるかどうかこの2カ月間で検証し、1月以降の本運行開始を目指します。

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