高齢者が働きやすい職場の環境づくりに力を入れているとして、国から表彰された警備会社が静岡県浜松市にあります。一体どんな取り組みを行い、どんな働き方ができるのでしょうか。
交通誘導の仕事をしているのは鈴木秀育さん。その年齢は84歳です。
金型の職人だった鈴木さんは80歳を機に仕事を辞め、その後はサックスや山登りなど趣味に没頭する毎日を送っていました。
そうしたなか2025年、再び働くことを決意します。
エヴァーブルー・鈴木秀育さん(84):
人と関わり合って話をすることが自分の健康を保つ上でも一番大事なこと。社会と繋がりたい
しかし80歳を過ぎてからの求職活動はそう簡単にはいかず、年齢を理由に何度も採用を断られたといいます。
そんな鈴木さんが入社したのが、浜松市の警備会社エヴァーブルー。従業員の約6割が60歳以上です。
斉藤力公 記者:
オフィスの一角には、社員の健康管理のための血圧計が設置されています
こちらの会社では定年制度を廃止したほか、従業員の希望に沿った労務管理をするなど高齢者が働きやすい環境づくりに力を入れています。
従業員(70代):
定年という言葉はあまり意識せず働いてきた。私も70歳を超えてるが、俗にいう”肩たたき”もない。居心地の良いところ
84歳の鈴木さんは自身の体調や予定をみながらシフトを相談し、いまは多い時でも週に4日の勤務です。
エヴァーブルー・鈴木秀育さん(84):
無理な勤務がないので、短い勤務でやらせてもらえるので、その辺が非常に助かる。年寄りに十分あっている
こうした取り組みが評価され、エヴァーブルーは厚生労働省が行っている「高年齢者活躍企業コンテスト」で全国64の企業の中で最優秀賞に輝きました。
エヴァーブルー・有賀公哉 社長:
年齢に関係なく1人ひとりが活躍できる会社を作るというベースがあるので、そのことが評価されたことは大変うれしい
有賀社長は高齢の従業員がAIなど時代の変化に対応できるよう、研修にも力を入れていきたいとしています。
エヴァーブルー・有賀公哉 社長:
働きたい、社会と繋がりを持ちたい高齢者に門戸をもっと開いて、会社としてはそういう人たちが安全に仕事ができるように、健康管理だけではなく労働安全の部分についてもしっかりと注力して会社をサポートしていきたい
人手不足が叫ばれるなか、働く意欲がある元気なシニアの活躍の場を広げるため、企業側にも柔軟な対応が求められています。
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