
2024年10月27日放送
- 会場
- プラサ ヴェルデ(沼津市)
- 講師
- お笑いコンビ パックンマックン
プロフィール
1997年、異国コンビのパイオニアとして結成。日米文化をネタにしたお笑いで人気を集める。2003年ラスベガス、07年ハリウッドで英語漫才を披露。現在メディア出演のほか講演活動にも力を注いでいる。
第 2404 回
英語でThank you!
パックンマックン:
みなさんは、英語を喋れますか?客席に聞いてみると9割以上の方が「喋れない」と答えました。日本では、「英語は苦手」「喋りたいけれど喋れない」と思っている人は多いのではないでしょうか。マックンもその一人でした。
私たちはお笑いコンビを組んで27年間になります。マックンは、コンビ結成後10年ほどのタイミングで英語の勉強をスタートし、全く話せない状態から、アメリカのラスベガスやロサンゼルスでパックンと共に英語で漫才を披露するまでになりました。
もちろん猛勉強もしましたが、「会話」ができるようになったきっかけは簡単です。脳内のスイッチで気持ちを切り替えたこと。それだけである日突然、英語が喋れるようになったのです。今日はマックンが英語を話せるようになった、その「秘訣」を伝えます。そして、みなさんの脳内スイッチを切り変えてみたいと思います。
まず、これらの単語を英語で言うとどうなりますか?考えてみてください。
「私のお父さん」、「働く」、「銀行」・・・みなさんほとんど言えたと思います。
「私のお父さん=my father」、「働く=work」、「銀行=bank」です。
では、「私のお父さんは銀行で働いています」はどうでしょう?
観客の女性:
「My father is working in bank.」
パックンマックン:
これは「英会話」としては100%通じます。通じるので正解です!ただ、中学や高校の「テスト」でそのまま書くとバツになってしまいます。テストの答えとしての正解は「My father works in the bank.」、もしくは「~at the bank.」です。
でも、いまは英語の「会話」について話しています。「英会話」は通じれば100点、「喋るのが怖い、間違っているから」と遠ざかり、喋らなかったら0点なんです。
日本の学校では、何年にもわたって英語の授業があります。街中や日常生活にも英語があふれています。そうです、みなさんの頭の中には既に英単語がいっぱいあるんです。文法は気にせずに、「少しくらい間違えても通じるんだから、喋った方がいい」となったら、喋れるようになる。つまり脳内スイッチの入れ方は、「完璧主義を捨てる」ことからスタートです。誰も「英語を完璧に喋れますか?」と聞いていないのですから。
例えば、カラオケに行ったとき、歌手のように完璧には歌えなくても人の前で歌いますよね。歌詞を間違えたりしても、自由に堂々と歌うじゃないですか。その気持ちでいいんです。人間はお互い優しさがあって、相手が何を喋ろうとしているか汲み取ろうとします。その気持ちを向こうも持っているんだということを認識してください。
ぜひ完璧主義をなくし、自分の頭の中に潜んでる英単語を生かして英語を喋りましょう!
「Can you speak English?」「Yes!」