テレビ静岡防災特別番組 東日本大震災10年「静岡の未来につなぐ教訓」
放送:3/12(金)夕方4時

死者・行方不明者1万8000人と、甚大な被害を出した東日本大震災から3月11日で10年を迎える。

今年2月に福島沖を震源とする震度6強の余震が発生し、多くの人が巨大地震に備える危機意識を新たにさせられた。静岡県に住む私たちは、想定される南海トラフ巨大地震に備える必要がある。

最大震度7を記録した東日本大震災の激しい揺れと巨大津波について、その脅威を改めて考えるとともに、どんな事態が想定されるのか確認しておくことが大切だ。

南海トラフ巨大地震では最大クラスの場合、静岡県西部から中部にかけての広い範囲で震度7の激震が想定される。一方、津波は2、3分で到達。最大波は、10mを超える津波のおそれもある。

東日本大震災の津波では、宮城県石巻市の大川小学校で児童と教職員84人が命を落とす事態が起きた。

子供の安全をどう守るのか。下田市の朝日小学校では、5年生が津波に備える取り組みを続けている。それは避難場所までの道順や時間を記した地図作り。自分の街について学び、高い意識を持つことは、地域の未来に大きな力になると期待される。

被災地の経験を学ぶのは、学校だけでなく商業施設でも。

仙台の商業施設エスパルは、震度6強の揺れに襲われて、壁や天井が崩れるなど大きな被害が出た。フロア担当だった大村信裕さんは、約3500人のスタッフと数千人の客を避難させ、駅前に留まっていた帰宅困難者約800人を受け入れるとともに、テナントと早い営業再開を目指した。

静岡市葵区にある新静岡セノバは、こうしたエスパルの対応を学ぼうとしている。

実践的な訓練を取り入れ、防災力向上を目指している。テナントスタッフは入れ替わりが激しいという大変な面もあるが、訓練の工夫や、社員の防災士の資格取得などを進めていきたいと話す。

また岩手・釜石の避難訓練を静岡の学校現場に生かそうと考える教師の願い、福島から避難した家族の思いを通して、震災から10年となった静岡県の実情を考える。

「備え続けること」と「伝えていくこと」。震災から10年を迎えた今、その教訓を学ぶ一人一人の行動が静岡の未来をつくることになるはずだ。

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