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テレビ静岡55周年記念企画
映画「イーちゃんの白い杖」特別編
次回放送日時
5月4日(木) 午後2:45~午後4:40


ドキュメンタリー映画「イーちゃんの白い杖」地上波初放送!
目の見えない姉と重度障がいの弟。
25年追い続けたその先に2人が咲かせた笑顔の花とは。

放送内容詳細

生まれつき目が見えないイーちゃん。
本名 小長谷 唯織(こながや いおり)さんは20年前、県立静岡盲学校で白い杖の使い方や点字など、視覚障がい者として生きる基本を学んでいた。

触って、なめて、においを嗅いで。
目が見えない世界は想像を超える発見があった。

だが成長するにつれ「なぜ自分だけ違うのか」不思議に思うようになる。
そして、大勢友達がいた地元の保育園とは違い同級生がいないさみしさを実感する。

障がいを持った者同士、分かり合えると信じ、中学生になったイーちゃんは、東京の盲学校へ進学した。
しかし、ここで経験したのは、いじめ。
大好きなピアノで気持ちを整理しようとするが、心が追いつかなかった。

「現実から逃げないでほしい」と厳しく接する母。
ピアニスト、歌手、作家...夢も破れ、何もかも嫌になった。
障がいがあろうがなかろうが悩みは同じだ。
「学校にいても家にいてもつらい」「死にたい」とも考えた。

でも、、、
そばにはいつも2歳下の弟・息吹(いぶき)がいた。
重度の障がいで、食べることも歩くこともトイレにもいけない弟。
入退院を繰り返し、手術を何度経験しても前に進む弟。
イーちゃんは、自分の甘さに気づき、自殺を踏み止まる。
「私の弟だから強いんだ!」

障がい者が生き、働く。
壁はいくつも乗り越えなければならない
しかし、乗り越えようとする強さがあれば、必ず幸せはやってくる。

監督:橋本 真理子
2018年11月公開のドキュメンタリー映画「イーちゃんの白い杖」。映画館はじめ全国で自主上映会が展開され、観客を勇気づける作品に成長したと思います。新型コロナによって人と人とが引き離されましたが「イーちゃん家族にまた会いたい」という声は次第に大きくなっていきました。テレビ静岡は55周年という節目にこそ、この映画を多くの方に届けたいと地上波放送を決めました。主人公は互いの顔を見たことがない全盲の姉・唯織(いおり)と弟・息吹(いぶき)。壁にぶつかりながらゆっくり人生の階段をあがる2人をカメラは25年追い続けました。 その姿は障がいがあろうがなかろうが、誰にも生まれてきた意味がある、誰にも生きる強さがあることを教えてくれました。今回お送りするのは、最新映像を盛り込んだ映画「特別編」。視覚に、聴覚に障がいをもつ方も一緒に映画を楽しめるよう解説放送・字幕付き放送でお届けします。語りは落語家の春風亭昇太さん。主人公のイーちゃんもナレーターに挑戦しているのでお楽しみに!5月5日から始まる「児童福祉週間」。子供たちが健やかに、夢と希望を持って生きられる社会を目指して、この映画がヒントになることを願っています。

映画「イーちゃんの白い杖」受賞歴
◇2019年度「児童福祉文化賞」
◇第56回ギャラクシー賞「報道活動部門」奨励賞ほか

出演者

小長谷家の人々

スタッフ

監督:橋本 真理子
語り:春風亭 昇太
音楽:川口 カズヒロ

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