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過去の放送

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2012年3月31日放送 堀田力さん(第1781回)

会場
菊川文化会館アエル(菊川市)
講師
さわやか福祉財団 堀田力

講師紹介

1934年京都府生まれ。
京都大学法学部卒業。
大阪地検特捜部、在米日本国大使館書記官を経て、
東京地検特捜部検事としてロッキード事件を担当。
1991年に57歳で退職後、弁護士・福祉の道へ。


ポイント第1781回「大震災からの復興支援」

20年間ボランティア活動をしてきた中で、色々な勉強をしました。
特に今は、東日本大震災で被災された地域の方々がしっかりといい生活に戻ってもらうことが一番で、
いくら私たちがこちらで「ふれあい」などと言っても心は落ち着きません。
そのため、その復興に全力で取り組んでいます。

絆というのは、震災でなくても大切なものです。
阪神淡路大震災の時には、助かった地域、そうでない地域がありました。
警察も消防も来ない最初の段階で、近所の人たちが助け合って下敷きになった人を救い出したりしました。
それは、普段のお付き合い、平素の絆がないと出来ないものです。

東日本大震災は、津波でした。
「津波てんでんこ」というように自分の身をまず自分で守ることが大切ですが、助け合いもありました。
南三陸町の志津川高校は高台にあり、津波が来るまでに時間がかかりました。
その間、高校生たちは町の認知症の方たちを助けに行きました。
震災前から、そうした活動でサポートしてきたからです。

阪神淡路大震災のときに避難所や仮設住宅にはばらばらに人が入り、
見知らぬ人同士だったため、絆が切れてしまいました。
子供はすぐに仲良くなりますが、大人は新たな絆を作りにくいのです。
子どもは「大人がすぐにけんかする」と言います。
ストレスがたまり、特に男性は「俺が何とかしなくては」とばかり、
肩肘を張ってしまうので、仲間を作ることが苦手です。
工場がつぶれたり、働く場所もなくなって、「何とかしなくては」と思い、
いらいらするうちに孤立してしまうのです。

阪神淡路大震災の10ヶ月後くらいからは自殺者も出始めました。
ボランティアの立場からは、「出てきてください」と言いたい。
絆の力を使って欲しいと思います。
皆で、どんな町を作って行きたいか、話し合うのもいいでしょう。
男性なら居酒屋が欲しいとか、女性なら美容院が欲しいなど、夢を語るのも元気が出ます。 

夢を始める支援のための投資も募集しています。
東北の人たちが元気になっていい生活を送れるように、皆で支え合っていければいいと思います。

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