テレしず ホーム > テレビ寺子屋 > 懸命に生きる子どもたち

テレビ寺子屋毎週日曜日 午前6時30分~

トップへ戻る

公開録画会場 随時募集中!

全国の放送予定はこちら

  • お知らせ
  • 寺子屋の歩み
  • 次回の寺子屋
  • 講師紹介
  • 過去の放送
  • 会場募集
  • ご意見・ご感想

過去の放送

過去の放送

2012年6月23日放送 池間哲郎さん(第1793回)

会場
さくら台幼稚園(富士市)
講師
(一社)アジア支援機構 代表理事 池間哲郎

講師紹介

1954年沖縄生まれ。
29歳で映像制作会社を設立。
出張で訪れた台湾で山岳民族の貧困問題等を知り、
アジア各国の貧困地域の撮影・調査・支援を開始。
自らが撮影した映像・写真での講演・写真展を行っている。


ポイント第1793回「懸命に生きる子どもたち」

沖縄で映像制作の会社を経営する傍ら、国際協力ボランティア団体代表をつとめていますが、
非常に大切なことは、自分の仕事をしっかりやることです。
団体からは一切お金をもらっていません。
国際協力は1990年から始めました。
誰かを巻き込むことなく、生涯一人でやろうと決めていましたが、
活動が周りの人の知るところとなり、一緒にやろうという人が出てきて、組織になりました。
でも、経費に年間600万円がかかり、1年足らずでほとんど人が来なくなりました。

見返りのないものにお金を出す人はいません。
でも、やり続ければ結果は必ずついてきます。
今はやってきて良かったと思っています。

現在では、全国に約4000人のサポーターがいて、応援してくれます。
そのおかげで、日本では東京と沖縄に、海外ではラオス、カンボジア、ネパールに事務所を置き、
約20万人の人々を支えています。

こうした国際協力の活動が日本の子どもたちの健全な成長を支えていければと思っています。
そしてゴミ捨て場で生きる途上国の子どもたちの姿を見て、
日本の子どもたちが人間として大切なことを学んでくれればと思います。

ミャンマーのエヤワディーでは、川があっても飲める水が手に入りません。
お金もなく、井戸が掘れません。
半年続く雨季には雨水をためて飲みますが、その水にはボウフラがわいています。
また、乾季には、濁った川の泥水を飲むしかありません。
そこには様々な細菌がいて、赤ちゃんが飲めば、赤痢、チフス、コレラにかかって死ぬ確率が高いのです。

そこで私たちは学校の近くに大型の井戸を掘りました。
全部で65基、一基で2000人から3000人が助かります。
小型の井戸も500基作りました。
井戸が出来て、子どもたちは、蛇口からあふれるきれいな水をおいしそうに飲んだり、体を洗ったりして、
「こんなきれいな水は見たことがない」と大喜びです。

パヤイ村では、学校建設に取り組みました。
貧しいミャンマーでは、 村人が努力して校舎を作ったら、国が教師を派遣するというシステムです。
私に「ちゃんと勉強しますから学校を作ってください」と涙で訴えた子どももいました。
今までに、4カ国で82の学校を作りました。
2億円かかりましたが、それは一人一人の善意から成り立っています。

学校に通う子どもたちは、家に帰ると仕事をします。
途上国では5歳になれば必ず責任のある仕事を子どもに与えます。

過保護と溺愛は子どもをダメにします。
3歳までは愛情を深く入れても、その後は「ダメなものはダメ」という厳しさを入れることが重要です。

ページの先頭へ

ページの先頭へ