テレビ寺子屋毎週日曜日 午前6時30分~

トップへ戻る

公開録画会場 随時募集中!

全国の放送予定はこちら

  • お知らせ
  • 寺子屋の歩み
  • 次回の寺子屋
  • 講師紹介
  • 過去の放送
  • 会場募集
  • ご意見・ご感想

過去の放送

過去の放送

2012年11月10日放送 アグネス・チャンさん(第1812回)

会場
常葉学園(静岡市)
講師
歌手・教育学博士 アグネス・チャン

講師紹介

香港生まれ。1972年「ひなげしの花」で日本デビュー。
上智大学、トロント大学を経て米国スタンフォード大学へ。
現在、歌手活動のほか、ユニセフアジア親善大使、
日本対がん協会「ほほえみ大使」などとして活躍。


ポイント第1812回「命のリレー」

リレー・フォー・ライフという活動がアメリカで1985年に始まりました。
ワシントン州のクラットという医師が、がん患者を救うための募金をしようと、
24時間、一人でマラソンをすることを思いつきました。
実際に彼は競技場を24時間走り続け、300万円の募金が集まりました。

これが大きな話題となり、普通の人は24時間走ることはできないが、
みんなでリレーをして走ればいいのではと、活動は世界22カ国に広がり、
今やアメリカでは年間600億円の募金が集まるようになりました。
そのお金は新薬の開発や医師への支援に使われています。

日本では2006年に初めてつくばでリレー・フォー・ライフが開かれました。
サバイバー(患者)の皆さんが闘病しながら活動するその様子を番組で見た私はとても感動して、
ぜひ現場に行きたいと思いました。
そして翌年芦屋で開かれた時に参加しました。
参加者のみなさんは走ったり歩いたり、歌ったり、飲んだり食べたり、
医師の話を聞いたり、様々な活動をして生き生きと楽しい時を過ごしていました。
私は輝く命を見た思いがしました。

その1週間後、休みで家にいてのんびりとテレビを見ている時、
何となく右の胸がかゆいと感じ、触ってみると小さなしこりがありました。
いつもならやり過ごしてしまうところですが、
1週間前にリレー・フォー・ライフに行っていたお陰でもしやと思い、
すぐに病院に行き、わずか4ミリのがんを見つけることが出来ました。
きっと亡くなったリレー・フォー・ライフの仲間が教えてくれたんだよと、
ある人に言われ、私は号泣してしまいした。

私は大きな意味で命は終わらないと思っています。
アグネスという命はいつか終わっても、今私が行っている天国に行った人達の活動が続く限り、
その心は引き継がれる。そして生きている人を通じてその心はふれあっていくと思います。

リレー・フォー・ライフの3つの願いは、
1、命を祝う(celebration)
2、大切な人が亡くなっても心の中で生きてもらう(remember)
3、がんと闘う(fightback)です。

私たちが望んでいるのは、がんが完治する治療法の開発です。
日本の優秀な研究者をアメリカに送り出すこともリレー・フォー・ライフの大きな使命です。

ページの先頭へ

ページの先頭へ