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過去の放送

過去の放送

2013年6月15日放送 東ちづるさん(第1842回)

会場
第一地区センター(沼津市)
講師
女優 東ちづる

講師紹介

広島県出身。
骨髄バンク、ドイツ平和村の活動支援等のボランティアを20年以上続けている。
2012年にまぜこぜの社会をめざす一般社団法人「Get in touch」を立ち上げ、理事長に就任。


ポイント第1842回「「つながる、よりそう」とは」

ボランティア活動を21年前から始めました。
 きっかけはテレビの情報番組での白血病の17歳の少年のドキュメンタリーでした。
泣かせるシーンがたくさんあり、私も泣きましたが、
見終わってから「一体この番組は何を言いたかったのか、
どんなメッセージを伝えたかったのか」という疑問がわき、
テレビ局に電話をかけても分からず、
とうとうその少年本人に連絡を取ってしまいました。

そこから、骨髄バンクのことを知り、自分も登録して、
全国各地の患者さんやご家族と手を結び、
講演に行ったり病院にお見舞いに行ったりするようになりました。
そのおかげで社会の理不尽なことに気付き、
そこから生まれた私の義憤が、支えになっているように思います。
活動をしていて気づいたのは、私はもっと知りたかったということ、
そしてここが私の新しい居場所だということでした。

仲間に何かあればすぐに駆けつけ、肩書も関係なく、
ケンカしたり、泣いたり笑ったりしながら、
どんどんとつながっていくことにはまっていきました。

そして、親のいない子どもたちの学資援助をする「あしなが育英会」の活動に参加したり、
「ドイツ平和村」の戦争で傷ついた子どもたちの支援をしたりしています。
東日本大震災の後、「よりそう」、「つながる」という言葉が頻繁に使われるようになりましたが、
私は「そんなに早くつながれるのか」と疑問でした。

被災地の人々の気持ちはどうなのかと思っていたところ、
ある新聞記事で避難所の様子を知りました。
一人の自閉症の男の子が大きな声で騒ぎました。
きっと怖かったのでしょう。
すると隣にいた男性が「うるさい、静かにさせろ」と声を荒げました。
 
母親が慌ててその子に毛布をかぶせ、黙らせ、謝って回ったそうです。
少年はそのあと2、3日の間、毛布から出てこなかったそうです。
この他にも、言葉がよく理解できないために配給をもらえなかった外国人
、車いすで介助が必要なため、自宅に帰されてしまった人などもいたそうです。

社会的弱者というのは多数派の人が作った言葉です。
追い詰められた時に社会がますます追い詰めるのはおかしいと感じています。

正しい知識を持つことも大切ですが、それ以上に、「排除しないこと」、
同情や慈悲よりも、「チャンスを与えること」が、
見えない壁を超えるために重要なのだと思います。
それが、私が立ち上げた一般社団法人「Get in touch」の精神です。

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