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過去の放送

過去の放送

2014年1月11日放送 白石豊さん(第1870回)

会場
豊田南小学校(磐田市)
講師
福島大学教授 白石豊

講師紹介

1954年岐阜県生まれ。
筑波大学大学院体育研究科修了。
現在、福島大学人間発達文化学類教授、福島大学附属中学校校長。
サッカー日本代表岡田武史元監督のチーム作りをメンタル面でサポートした。
多くのトップアスリートのメンタルの指導も行っている。

番組で紹介した本

*番組で紹介した本
「夢をかなえるコツ」
著者;白石 豊(水王舎)

   


ポイント第1870回「自信を育てるコツ」

1964年の東京オリンピックで活躍した日本の体操にあこがれ、
中学から体操部に入り、当時たくさんの金メダリストを出していた東京教育大学(現在の筑波大学)に入りました。

そこには、その選手たちを教える世界的にも有名な先生がいました。
私が1年生で、その先生の授業を受けた時のことです。
競技ではなく、体育の先生になるための、体操の教え方の授業でした。
先生は私に、マットでの前回りをやってみろと言い、私が前回りをして見せると、
当然体操部でうまいので、みんなは拍手をしてくれます。

そこで先生は「お前、いつから出来るようになった?」と聞きました。
私が「小学生です」というと、
「その時、小学校の先生が"ボールのように丸くなれ"と言わなかったか?」と聞くのです。
「そうです」と私は答えました。
「では、そこで丸くなってみろ」と先生は言い、
私はその通りその場で丸くなりましたが、先生は「丸くなっても何も起こらない。
ボールは丸いから転がるのではなく、何かの力が加わるから転がる。
人間は長いものが伸びたり縮んだりして初めて運動が起こるんだ」とおっしゃいました。

さらに先生は続けてこんなことをしました。
まず、私を床にあおむけに寝かせ、両足を垂直に上げ、
先生が手でその足を床に向かって下ろす時、床の30センチ手前で止めるようにと指示されました。
そうすると、腹筋を使うので、お腹の部分がジョイントになって、
エネルギーが足から上半身に移動し、上半身がヒョイともち上がるのです。
小学校の時にできたことが、こんな仕組みで出来ていたのかと私はびっくりしました。

先生はさらに「どんなに難しい運動も3つのポイントを押さえればうまくいく」ともおっしゃいました。
先生のおかげで運動の原理はわかってきましたが、
もうひとつ私には困ったことがありました。

それは、どうしても競技の本番で練習の成果を発揮できないということでした。
本番になると、体が硬くなり、心臓がドキドキするのです。
41年前には今のように心を鍛える方法を教える先生など存在しませんでした。

そんな折、アメリカでライフル射撃の金メダルを取ったラニー・バッシャムという人に出会い、
彼の話を聞いて、目からうろこが落ちたのです。

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