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過去の放送

過去の放送

2014年7月 5日放送 山田パンダさん(第1894回)

会場
清水岡小学校(静岡市)
講師
ミュージシャン・子どもサポーター 山田パンダ

講師紹介

1945年生まれ。福岡県出身。
1971年南こうせつ、伊勢正三と「かぐや姫」結成。
解散後はソロで活動。現在は全国での講演や東京都内の
小学校で非常勤講師として道徳の授業も行っている。


ポイント第1894回「子どもからの贈りもの」

子どもから肩たたき券とかお手伝い券をプレゼントされて
うれしかった経験はありませんか?
私も肩たたき券をもらって嬉しくて、
もったいないからといつまでも使わずにしまっておいたことがあります。

先日は、幼い子どもから色紙で作った花をもらいました。
僕がコップにそれをさしたら、「水はいらないよ」と言うので、
「そうだね、枯れないからいつまでもきれいでいいね」と、
贈り物ひとつで子どもと会話がはずんで、楽しいものです。

学校でゲストティーチャーをしていますが、
点数や評価とは関係なく、僕たちの体験を聞いてもらいます。
彼らが成長過程のどこかで「あ、あの話今使っちゃえ」と、
何かのヒントにしてもらえればという思いで
子どもたちにメッセージを送っています。

ある小学校の校長先生が、
子どもたちの授業後の感想文を送ってくれました。

ある子は、「40分もかけて話をしてくれてありがとう。
家に帰ったらゆっくりと体を休めてください」と書いてあります。

またある子は、私が小学校の時に絵の花丸印欲しさに
先生のデスクからそれを拝借して3つも押してしまった、
やってはいけないエピソードについて、
「スタンプを勝手に押してはだめですよ。
ばれると思ったらやめた方がいいです。損ですから」と、忠告してくれました。

こんなのもありました
「パンダさんは世界中のミュージシャンになってくださいね。
色んな曲をどんどん作ってください。
きっと素晴らしいミュージシャンになりますよ」というものでした。

僕は、自分の固定観念で自分のミュージシャンとしては
まあまあこんなものかという気持ちでしたが、
こんな手紙を見ると「これからの将来ももっと頑張ろう」
という気持ちにさせられます。

読んでいるうちに、僕は現在の68歳の山田パンダではなく、
自分の中にいる子どもを引き出してくれるような気がしてきました。

孫と遊んでいても、同じようなことが起こります。
(孫)「パンダさん、注射します」
(僕)「何の?」
(孫)「若返りの注射です。何歳になりたいですか?」
(僕)「中学生くらいかな」
(孫)「だめです。6歳になります」。
注射を終えて、
(孫)「はい、6歳になっていますよ。明日から一緒に幼稚園に行きます」
このニュアンスがたまりません。
僕は子どもと接することで、柔らかい心、
いわば柔軟剤をプレゼントされているのです。

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