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過去の放送

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2014年8月 2日放送 バイマーヤンジンさん(第1898回)

会場
裾野市生涯学習センター(裾野市)
講師
チベット声楽家 バイマーヤンジン

講師紹介

チベット・アムド地方出身。
名前はチベット語で「蓮の花にのった音楽の神様」の意味。
中国国立四川音楽大学卒業。
1994年来日後、全国でコンサートや講演を行い、
チベットの学校建設にも力を注いでいる。


ポイント第1898回「息子と学ぶ」

日本人の主人と結婚し、
日本に来てもう20年経ちました。

結婚12年目でやっと息子を授かり、
子育てに悩み、奮闘しながらも、
毎日幸せをもらい、感謝しています。

私の故郷であるチベットの家族に会わせることと、
チベットの現状を見て
日本の素晴らしさを感じてもらおうと、
毎年私は息子をチベットへ連れて行っていましたが、
4歳の時、
途中にある中国の成都で
急性の小児ぜんそくを発症してしまいました。
病院では、危篤とまで言われ、
その時に初めて健康が一番だと感じました。

そして、日本に戻るとスイミングを始めました。

日本は便利な国です。
チベットにはそんなところはありませんから。

スイミングに2年間通うと体ががっちりして丈夫になり、
今では風邪もひかなくなりました。
そしてよく食べるようにもなりました。

もうひとつ、息子は落ち着きがないので
少しでもじっとしていられるようにと習字を習わせました。

理由はもうひとつあります、
字が苦手な私が、ファンの方からお手紙をもらっても
自筆で返事を書くことが恥ずかしく、
ついパソコンを使って書いてしまうので、
せめて息子には自分の思いを自分の字で
書いて欲しいと思ったからです。

息子は一生懸命練習しましたが、
学校の宿題もありますからずっと字を書いていて大変です。

ある時息子が私に言いました。
「ママはいいなあ。
僕が書いているときにママは遊んでいる」。
私が「遊んでないよ、パソコンでお手紙書いているのよ」と言うと、
「おばあちゃんもずっと自由にテレビ見てる。僕だけ書いてる」
と訴えました。

「ごめんね、ママは字が下手だけど、
将来あなたがカッコいい字で
お手紙が書けるようになってほしいと思ったの」と言うと、
「じゃ、ママも練習すればいいでしょ」と言うのです。

これはいけないと思いました。
そしてすぐに本屋に行って「美文字」の本を買ってきました。

その日から二人でどちらがきれいに書けるか競争が始まりました。

すると、息子は丁寧に書くようになりました。
そして私の字を見て「その字下手!」などと指摘してきます。
一緒にやることで楽しくなってきたのでしょう。

口で大人が命令するのではなく、
ともに何かに取り組む事が大事なのだと気づきました。

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