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過去の放送

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2014年9月20日放送 坂本廣子さん(第1905回)

会場
清水白百合幼稚園(静岡市)
講師
料理研究家・防災教育スペシャリスト 坂本廣子

講師紹介

神戸生まれ。サカモトキッチンスタジオ主宰。
幼少期からの食育を30年以上前から提唱。
食育、介護、防災、食の村おこしなど、
広く問題解決に取り組む社会派料理研究家。


ポイント第1905回「食で子どもを守る」

阪神淡路大震災の時、
中学生、高校生、大学生と3人の子どもがいました。
困ったのはルーティーン通りに物事が進まない
、普段食べているものが食べられないということでした。
物流が止まり、1週間も食べ物が入ってこなかったのです。
そうした非常時には自前で食いつなぐことが必要になります。

ライフラインが途絶えると、
ちょっと昔の日本の状態、
つまり水も燃料もあてにならなくなります。

今は皆清潔な生活に慣れていて、不潔を知りません。

もしバイ菌が口から入り、
お腹をこわしても、病院が機能していませんから、
それで死に至ることがあります。

そこで、食中毒を防ぐための3原則、
バイ菌をつけない、増やさない、殺すということを
覚えておきましょう。

バイ菌をつけないためには、
ラップ、ポリ袋、アルミホイルなどを活用して
直接食品に触れないようにすればいいのです。
おにぎりもラップごしに握ります。

バイ菌は意外とまな板に着きやすいので、使わず、
リンゴの皮むきのように空中で包丁を使いましょう。

また、お米が途切れ、
ホットケーキミックスがあったとしても、
ボールや泡立て器が使えませんから、
ここでもポリ袋の出番、袋に粉を入れて混ぜ、
袋の端を少し切って絞り出せば、お玉もいりません。

つまり、普段から用意するものと言えば、
ポリ袋やラップを少し余分に、
切らさないようにしておくことです。

防災用にと特別なものを沢山準備する必要はありません。

おにぎりが届いても、清潔かどうか不安な時、
ポリ袋があれば、そこにおにぎりを入れて生卵を加え、
手でもんで、フライパンに空けて炒めれば
さらさらのチャーハンの出来上がりです。

非常時にもおいしく食べないと元気が出ません。

食文化の違うアメリカから缶詰が届き、
開けるとスパイスのきついミネストローネでしたが、
おばあちゃんが
「こんなものを食べるならいっそ食べない方がましや」
と言っていました。

ですから、普段食べているものを1.5倍にして
日常を食いつないでいれば、
それだけで1週間食いつなぐことが出来るのです。
特に大きな災害の時には、子供の脳を守りましょう。

なぜなら、子供の脳は常に必須アミノ酸を摂取しないと
退化するからです。

肉も卵も来ない時、代用として役に立つのは豆です。
豆まきの豆でいいのです。
それから、低血糖を防ぐために、チョコレートや、
日本の素晴らしい食べ物である羊羹を非難袋に入れておくと役に立ちます。

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