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過去の放送

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2014年10月11日放送 立花龍司さん(第1908回)

会場
富士第一小学校(富士市)
講師
コンディショニングコーチ 立花龍司

講師紹介

1964年大阪府生まれ。22歳で指導者への道を選択。
1989年にコンディショニングコーチとして近鉄に入団。
1997年、日本人初のメジャーリーグコーチとしてNYメッツと契約。
筑波大学大学院でスポーツ医学の研究にも携わっていた。


ポイント第1908回「子どもを大きく伸ばすために」

いかに子どもの運動能力を伸ばすかという点で、
日本は少し損をしている部分があります。

「ゴールデンエイジ」という言葉を覚えてください。
一つの競技に対して
グーンと一気に伸びる時期を指します。

年齢は11歳から12歳ですが、
誰もが迎えるのかと言うとそうでもなく、
それまでに何をやってきたのかが重要になります。

日本はそこが非常に遅れています。

人間の体力は大きく3つに分けられます。
1つめは、神経系で
小学1年から4年くらいまでの間に発達します。
2つ目は心肺系で中学生くらいに大きく伸びます。
3つ目が筋力系で、
高校生くらいになり身長が止まる頃にピークを迎えます。

3つの能力の発達時期が
それぞれ違う年齢で頂点を迎えるのです。

この3つのうち特に1つ目の神経系、巧緻性と言いますが、
反射とか、見たものをすぐに表現することの出来る能力を、
小学生の早い段階で身につけておかないと、
高校生ぐらいになってから、
高い技術を教わってもついていけなくなります。

日本が遅れているというのは、
ひとつのスポーツをやらせたら
それしかやらないという点です。
野球なら野球だけしかやらない。

それで、
小学校レベルではチームは強いかもしれませんが、
ここで巧緻性を高めておかないと、
ゴールデンエイジを迎えることが出来ず、
高校生ぐらいになって高いレベルを教えた時に差が出てきます。

小学校、中学校ではすごい選手だったのに、
高校、大学になって消えていった選手を沢山見てきました。

アメリカでは小学校で4つのスポーツ、
中学では3つ、高校で2つというように
段階的にやることによって、
いろいろな体の使い方や動きを知り、
最後に自分にあったスポーツを決めます。

子どもにとっても、
多くのスポーツの中から選ぶので、伸びるのです。

イチロー選手はお父さんから言われて
バッティングセンターに通ったのではなく、
自分からバッティングセンターに
毎日連れていってほしいと頼みました。 

そのお父さんはイチローに何をしたかと言うと、
プロ野球を見せに行っただけ。

子どもは、ヒーローにあこがれます。
実際のヒーローの姿を見、
自分もああなりたいと思って努力するからうまくなるのです。

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