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過去の放送

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2015年9月13日放送 親野智可等さん(第1951回)

会場
さくら台幼稚園(富士市)
講師
教育評論家 親野智可等

講師紹介

1958年静岡県生まれ。公立小学校で23年間教師を務める。
教育現場で親が子どもに与える影響の大きさを痛感。
教師としての経験と知識を子育てに役立ててもらいたいと
メールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発刊し、評判となる。


ポイント第1951回「男の子脳・女の子脳を知ろう」

わたしが小学校の先生だったとき、

家庭訪問に行ったある男の子の家で、

まずおばあちゃんが出てきてくれてこう言いました。

「うちには孫が2人いるけど、お兄ちゃんはだらしなくてどうしようもない、

でも妹はしっかりしている」と。

そのあとおじいちゃんも出てきて同じことを言い、

最後に帰って来たお母さんも全く同じことを言いました。

こういう例は多いのです。

上が男の子で下が女の子の場合、

ほぼ例外なく同じパターンになっています。

逆の場合、つまり上が女の子で下が男の子の場合は

姉がしっかりしていて、下の弟がどうしようもないということがほとんどです。

このことは昔はわからなかったのですが、

最近は脳科学の発達で根拠が解明されてきました。

男の子脳、女の子脳があることがわかってきたのです。

当然ながら男の子は男の子脳を持っている確率が高く、

女の子は女の子脳を持っていることが多いです。

ただしこれはイコールではなく、個人差があります。

私の体験では、幼いころ、男の子は落ち着きがなくうろちょろしています。

急に走り出したり止まったり、やるべきことはやらずにやる必要のないことをやる。

時間の感覚が希薄で、「そろそろ夕飯の時間だ」などとは思わず、

明日のためにやるべきことを考えたりしない。

下品で乱暴で雑。皆さんにも心当たりがあるのではないでしょうか。

それには理由があって、脳科学によると、

大昔の男は狩猟生活のために、獲物を探してあちこち動き回り、

常に動いていないと敵に狙われるので、急に走ったり隠れたりしていたそうです。

そういうことが脳の深いところに残っているというのです。

男の子の手がかかるという特徴は、後になって伸びる要素であり、

これはコインの裏と表だというのです。

学校でもらう成績表には勉強に関することと、

行動の表れの2つがありますが、

そこには「決められたことをきちんとできる」とか「友達と協力してできる」など、

大人にとって、つまり先生にとって都合の良い項目が並んでいます。

でも、長い人生にはそういう項目だけが大事なわけではないのです。

行動の表れが最悪の子もいますが、それは脳のせいだと思いましょう。

そういう子にはお父さんやお母さんが独自の成績表を作り、

「自分でやりたいことを見つけてどんどんやれる」とか

「いつもお父さんお母さんを笑わせてくれる」など、

いいなあと思えることを書いてあげてください。

女の子脳にも注意があります。

女の子脳の子は早くからよくできる子が多い反面、

途中で停滞しまう場合があります。

でも、怠けているなどと思わず、

またそのうちV字回復する時が来ると信じてあげて下さい。

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