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2015年12月27日放送 白石豊さん(第1966回)

会場
榛原中学校(牧之原市)
講師
福島大学教授 白石豊

講師紹介

1954年岐阜県生まれ。
筑波大学大学院体育研究科修了。
現在、福島大学人間発達文化学類教授、福島大学附属中学校校長。
サッカー日本代表岡田武史元監督のチーム作りをメンタル面でサポートした。
多くのトップアスリートのメンタルの指導も行っている。

番組で紹介した本

フローゴルフへの道 著:ジオ・ヴァリアンテ 訳;白石 豊(水王舎) ゴルフのメンタルトレーニング 著:デビッド・グラハム 訳:白石 豊(大修館書店)

ポイント第1966回「絶好調状態に入るには」

私は1964年の東京オリンピックで大きな衝撃を受けました。

それまで野球少年でしたが、

男子体操で日本が金メダルを5つも取ったのに感動して、

体操の道を志しました。それから51年です。

筑波大学に入り、

歴代のオリンピックチャンピオンが目の前で練習しているのを見ました。

18歳の私は試合になるとボーとして何もできず、

いい成績を残せませんでした。

どうしてなのかと思い、先輩に聞くと「練習が足りない」と言われました。

当時、心の部分を教えてくれる人はなく、自分で勉強するようになりました。

筑波の大学院を出てすぐ、先生に「指導者をやれ」と言われました。

私は選手にハードトレーニングを課して、4か月後に全日本で優勝しました。

しかしこのやり方は実は選手たちにはとても迷惑なことでした。

それまで私は7年間メンタルの勉強をしていましたが、

それでは追いつかず、さらに勉強を続けました。

その中で、たくさんの本に出会いました。

その一つが、今回紹介するデビッド・グラハムと言うプロゴルファーが書いた

「ゴルフのメンタルトレーニング」です。

彼は1981年の全米チャンピオンです。

この本に出会ったのは25年前、ある人から英語版を戴き、

読んでみると、「私が優勝した1981年の全米オープンを、

私のゴルフ人生の中で最も記憶にのこった試合だと思っている人が多いでしょうが

[中略]そうではない、実は私は、あの6月の暑い一日のことを全く覚えていないのである。」

とありました。私の英語訳の間違いではないかと思ったくらいです。

そして、「後になって私は自分がゾーンと言う状態に

入っていることに気づいた」と書いてありました。

ゾーンに入ると、あらゆることが夢見心地で経過し、

心も体も完全にコントロールされると言うのです。

しかし、その状態にまた入りたいと思ってもなかなか入ることが出来ない。

グラハムはどうしたらまた入れるかということを考えてこの本を書きました。

そのための要素としてグラハムは、

1.意欲 2.自信 3.感情コントロール 

4.リラックス 5.集中力 6.イメージ力 が大切だと書いています。

これらは大人だけでなく子どもにも、そしてスポーツだけでなく、

あらゆることにあてはまる重要な要素だと思います。

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