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2016年11月27日放送 田中ウルヴェ京さん(第2010回)

会場
岩松北小学校(富士市)
講師
スポーツ心理学者 田中ウルヴェ京

講師紹介

1967年生まれ。
ソウル五輪シンクロ・デュエットで銅メダルを獲得。
米国の大学院で心理学を学ぶ。
日本代表チームやトップアスリートに加え、
広く一般にメンタルトレーニングや研修を行う。


ポイント第2010回「ストレスで健康になろう」

ストレスは人生を幸せにするツールだという科学的な根拠があります。

 ストレスホルモンが私たちの体を壊しているという科学はこれまでにありましたが、

2013年にスタンフォード大学の健康心理学の本に主に書かれているのは、

ストレスを友達にする方法です。

 8年間、アメリカ人3万人に対して行った研究が書かれています。

3万人をA、今までにストレスを経験したことがあり、

それが体に悪いと思っているグループ。

B、ストレスはここ数年感じていないグループ。

C、ストレスを経験したが、体に悪いとは思っていないグループという、

3つのグループに分け研究したものです。

 もともと、ストレスがない方がいいという研究結果であれば、

Bのグループが一番寿命が長いはずですが、この結果はそうではなく、

寿命が短い順に並べるとAの次にB、最後にCという結果でした。

つまり、ストレスを感じても体に悪いと思っていなければ

逆に寿命が延びたという研究結果です。

 これを一言でいえば、目の前の嫌な人や嫌な仕事などが私たちへの害ではなく、

そのことを害だと感じる自分自身の考え方こそが害なのです。

 人はよく「ウルヴェさんはアスリートでしょ。

要はプラス思考でやれということでしょう?」などと聞いてきます。

そして、「僕はマイナス思考だからそう言われても無理です。」などと言う人もいます。

 そういう人に聞いてみると、

そのマイナス思考は1、自分に自信がない。

2、私なんかが出来るわけがない 

3、人や物にいちいち文句をつける。などが主なものです。

 日本人に多いマイナス思考は過度な一般化といわれるもので、

「男は○○でなければいけない」とか

「女は料理がうまくないといけない」といった考え方が影響しています。

そもそもマイナスな感情を持ってはいけないという人は

「人を怒ってはいけない」「子育ての時は怒らないようにしよう」などと考えます。

 自分にマイナスな感情が芽生えたときにその感情が良くないと思うことが、

とてももったいないマイナス思考なのです。

 では、どうするか。それは感情を言語化することです。

「今自分は車の渋滞にはまってイライラしている」という風に。

 人の喜怒哀楽には優劣がありません。

新しい脳科学では感情を言語で表現すると、脳の中が活性化して、

次の行動を考えやすくなることがわかってきたのです。

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