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過去の放送

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2017年6月11日放送 大豆生田啓友さん(第2036回)

会場
大富公民館(焼津市)
講師
玉川大学教授 大豆生田啓友

講師紹介

1965年生まれ。青山学院大学大学院を修了後、
青山学院幼稚園教諭などを経て現職。
専門は乳幼児教育学、保育学、子育て支援。
2男1女の父。子育て本を中心に著書多数。


ポイント第2036回「ハッピー子育てのすすめ」

今、子育てが難しい時代だと言われています。

ではどうしたらいい子育てができるかを今日は話したいと思います。

私は大学院で乳幼児期の教育について研究し、

幼稚園の先生という現場経験もあります。

普通に考えれば家庭内でもいいお父さんのはずです。

私には3人の子どもがいます。

1番上の子どもの子育て中に妻が私に言いました。

「あなた、子育てについて講演してるんだって?」

「うん。」

「それって私達の家庭の事?」

「うん。家庭での育メンぶりについて話している。」

「あなたは言っている事とやっている事が全然違う!」

と怒られました。

私は土日だけ子どもと遊んだりする事がいい父親だと思っていました。

しかし妻は24時間365日子どもの面倒を見ているのですね。

その時は全く反論できませんでした。

2人目の子どもが生まれた時、

私は子育ての挽回のチャンスだと思い

「子育てについて色々手伝う。」と宣言をしました。

その中の1つに「赤ちゃんが夜泣きしたら自分が面倒を見る。」と言いました。

ところが、赤ちゃんは夜、1時間ごとに起きて泣くのです。

私は夜中に原稿を書く仕事をしていました。

片手で赤ちゃんをあやし、片手でパソコンのキーボード打つ

といった事が続き、いらいら感が増すばかりです。

私はついに「うるさい!」と赤ちゃんに叫んでしまいました。

教育の世界で子どもに寄り添って生きる事を説いていた私が

怒ってしまったのです。

その時、私はそれまでの自分の教育論について考え直させられました。

私は色んなところで自分が体験した子育ての話をしました。

笑って聞いているお母さんもいれば泣いているお母さんもいらっしゃいました。

しかし子育ては皆母親がするものだと思っていらっしゃいました。

私はその後も色んな子育ての手伝いをしました。

そして見えなかった事がいっぱい見えてきたのです。

子育ては母親一人でやるものではないのですね。

子育て家庭に対して手厚い国にフィンランドがよく取り上げられます。

フィンランドではお母さんの機嫌がいいと

いい子が育つ事がよくわかっているのです。

お母さんが頑張りすぎないよう子育てができる配慮を、

国をあげて色々しています。

今、ネット社会では何歳までにこんな教育をしなければならないなど、

子育てについて慌てさせ、マニュアルがあるかのような社会になっています。

しかしそんなことに振り回される必要はありません。

子育ては1人で頑張るのではなく、まわりの皆の協力によって成り立っています。

幸せな子育てには、親は親らしく生き子どもも子どもらしく生きられる、

そんな社会である事が大切だと思います。

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