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過去の放送

過去の放送

2018年1月 7日放送 有森裕子さん(第2063回)

会場
焼津文化会館(焼津市)
講師
元マラソン選手 有森裕子

講師紹介

1966年岡山県生まれ。
バルセロナ五輪の女子マラソンで銀メダル、
アトランタ五輪では銅メダルを獲得。
2007年に引退し、
現在は「ハート・オブ・ゴールド」代表理事、
「スペシャルオリンピックス日本」代表理事などを務める。


ポイント第2063回「共に育ち生きる」

今、日本で最も注目されているスポーツイベントと言えば

2020年の東京オリンピック、パラリンピックではないでしょうか。

ところがオリンピックとパラリンピックが

同時に語られるようになったのは意外と最近の事なのです。

パラリンピックが日本で注目され始めたのは1998年、

長野で開かれた冬季オリンピックからだと思います。

目の前で繰り広げられる競技を見て

「障がいを持っていてもこんな事ができるんだ!」、

「人間ってすごいな!」といった声が聞かれました。

しかしその時の感動や、障がいについて考えようという気持ちも、

時間が経つと共に忘れ去られていきました。

今回の東京オリンピック、パラリンピックは

障がいについて改めて考える大きなチャンスだと思います。

一般的にパラリンピックは「障がい者のスポーツ」だと一括りに考えられている場合が多いです。

ところが「障がい」といっても様々なものがあります。

パラリンピックの競技対象となるのは、

障がいのカテゴリーの中の一つである「身体障がい」です。

その他の障がいでは、聴覚障がいのデフリンピックや、

知的障がいのスペシャルオリンピックスという大会があります。

パラリンピックの競技カテゴリーは非常に細かく分けられています。

例えば手足の欠損はその長さによって異なります。

バスケットボールにおいては足の欠損の長さによって力の入り具合が変わってくるため、

ゴールが決まった時のポイントは選手によって異なります。

知れば知るほどパラリンピックは奥が深いのです。

皆さんにはそういう目でパラリンピックを見てもらいたいと私は思っています。

なぜなら、今の身体のまま死ぬまで生きていける保障などないからです。

この先、交通事故に遭うかもしれません。転んで怪我を負うかもしれません。

手足を失わなくても、年齢つまり加齢からくる身体障がいもあります。

生活自体が不便になる事もあるでしょう。

つまり、障がいとは他人事ではないのです。

そういった意識を持ってパラリンピックを見れば、

「身体の不自由な人々も一緒に便利に生活していける社会になるにはどうすればいいのか」

と考えるきっかけになると信じています。

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