2011年4月 2日放送 藤田弓子さん(第1731回)
- 会場
- 沼津市民文化センター
- 講師
- 女優 藤田弓子
講師紹介
1945年東京生まれ。
1968年にNHK朝のテレビ小説「あしたこそ」でヒロインを演じる。
現在は、伊豆の国市で、自然に囲まれた環境を楽しみながら、
劇団「いず夢」を主宰している。
第1731回「自分を育てよう」
還暦を過ぎた時に、ある思いがありました。
それは、私を育ててくれた人たちが、いなくなってしまったという実感です。
親や先輩達も亡くなり、気がつくと様々な場で自分が一番年上という事が増えてきました。
その時、これからは自分で自分を育てなくてはいけないと実感しました。
自分育ての手始めとして、自分の顔を鏡で見ましょう。
自分の顔は鏡でしか分かりません。
人の顔は見えても自分の顔は見えないということがポイントだと思います。
人間関係がうまくいかず、周りが皆不愉快そうな顔をしていたら、
まず自分の顔を鏡に映してみませんか。
ひょっとしたら、自分も不機嫌な顔をしているかもしれません。
そんな時は、自分からいい顔、笑顔で接することが大事です。
笑顔の力は大きく、必ず相手から笑顔が返ってきます。
「言葉」も自分育ての大切な要素です。
言葉一つで、人間関係から生き方まで変わってくると思いませんか。
「言葉」は自分の言葉は聞こえなくて、人の言葉だけ聞こえるといいます。
人から言われて嫌な気持ちになる言葉は自分も使わない事です。
言われて嬉しかった言葉や気持ちよかった言葉がたくさんありますよね。
子どもは大人から褒められたいと思っているでしょうが、大人も一緒だと思います。
褒めるには、相手の事をよく見てないと言えませんが、
ほめ言葉は大切な役割を持っていると思います。
そして、口に出して言わないと意味がありません。
特に、子どもや若者達の前で使ってください。
大人が使わないと、子ども達も使わなくなりますから。