2018年4月15日放送 藤原和博さん(第2077回)
- 会場
- 菊川文化会館アエル(菊川市)
- 講師
- 教育改革実践家 藤原和博
講師紹介
1955年生まれ。
1978年東京大学経済学部卒業後、リクルート入社。
2003年より5年間、東京都内では義務教育初の
民間人として、和田中学校校長に。
著書「坂の上の坂」は12万部を超えるベストセラー。
番組で紹介した本
「人生の教科書 [人間関係]」 著:藤原和博(筑摩書房)
第2077回「面接に強くなる!」
私は講演会の時、来場者に向かって
「私の顔を見てください。ある有名な歌手に似ていませんか?」と質問します。
「この会場の皆さんにも私を見て頭に浮かんだ歌手を一斉に答えていただきたいと思います。ではどうぞ!」
「さだまさし!」 ほぼ全員の声が一致しました。
そうです、さだまさしさんに似ているとよく言われます。
そしてこの事を私は自己紹介の掴みとして使っているのです。
出会いの時、インパクトの強い自己紹介をする事によって相手の気持ちを掴む事ができます。
私の様に容姿によって掴む事もできますが、変わった名字や名前もうまく使えると思います。
「この名字はどこそこの県では何件しかありません。」などと言うとファーストインプレッションは強いです。
これは面接、出逢いに強くなる「自分プレゼン術」の一つで「キャッチフレーズ(つかみ)型」と言います。
私は数多く講演をしていますが、今までの経験から言うと
大体10%くらいの人は顔か名前でアピールする事ができます。
では残り90%の人はどうするればいいのでしょうか?
では実際に隣に座っている人とお互い自己紹介してみてください。
どうですか?
「相手のファーストインプレッションが強すぎて今晩寝られない。」という方はいますか?
なかなかいませんよね。
ではどうすれば印象強くなると思いますか?
自分にこれといった特徴がない人の場合、自分以外の情報、
例えば「父が○○」とか「母が○○」とかあるいは「飼ってる犬が○○」という情報を使うのもいいでしょう。
とにかく相手の頭に残りそうな情報を提供して印象付ける事が大切です。
コミュニケーションの語源には「共有する」という意味があります。
「相手と自分の脳をつなげて、共有するものを探っていく」というのが
コミュニケーションにおいて大切な事です。
今の若い人たちは自分の頭の中にあることを独り言としてつぶやいて、
独り言の応酬をしているように感じます。
「相手の脳の中にある言葉を使って脳をつなげる」そんな練習をさせて、
本当のコミュニケーションを教えてあげて欲しいと思います。
キャッチフレーズ(つかみ)型の他にも面接に強くなる方法がいろいろあります。
今日は皆さんと一緒に実践しながらその方法を紹介したいと思います。