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過去の放送

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2018年7月 8日放送 渡辺徹さん(第2088回)

会場
沼津市民文化センター(沼津市)
講師
俳優 渡辺徹

講師紹介

1961年生まれ、茨城県出身。高校を卒業後、
文学座研究所に入所。1981年に俳優デビュー。
舞台を中心に、ドラマ、映画、バラエティで
活躍する傍ら、各地で講演活動も行っている。


ポイント第2088回「夢を持つことの大切さ」

私は茨城県古河市の出身です。

小学校、中学校、高校と生徒会長をしていました。

高校三年生の時の事です、自分の高校だけではなく

茨城県下の高校生全員を集めたイベントを開催したいと考えました。

県下全ての高校の生徒会に手紙を出し、

「『高校生の集い』というイベントをやろう!」と誘いました。

たくさんの苦労がありましたが、周りの友人に励まされながらイベントを開催することができ、

五千人もの高校生が来場し、大成功を収めました。

振り返ってみると、この事が私の運命を変える大きなポイントでした。

それまでは、高校を卒業したら大学に行き、大企業に勤めて・・・

という漠然とした考えがありました。

しかし、高校生の集いをきっかけに

「皆で何かを作って成し遂げるような仕事に就きたい。」と思うようになったのです。

具体的にどのような仕事が良いのかと考える際、

高校一年生の時に地元のアマチュア劇団に一度だけ出演した事が頭に浮かびました。

商店街の皆さんが仕事を終えてから趣味でやっているような劇団でした。

その劇団は老人ホームの慰問などで芝居をやっていました。

芝居が終わった後、おじいちゃんやおばあちゃんが泣いて喜んでいるのを見て、

私は出演者であるにも関わらずとても感動したのです。

「芝居は人を笑わせ、泣かせ、感動させることができる。

芝居は皆で一緒に何かを作る事ができる仕事だ!」

と感じ、芝居の道に進む事を決めました。

しかし、芝居の道といっても高校生の私には

卒業後どうすれば良いのかわかりませんでした。

そこで以前出演したアマチュア劇団の主宰者の方に相談しました。

その方は私にこうアドバイスしてくれました。

「徹、同じ芝居を目指すならトップを目指せ!

今、日本では演劇界の東大と言われている劇団がある。

文学座という劇団だ。そこを受けてみたらどうか。」と。

文学座について調べてみると、杉村春子さんを初め松田優作さんや中村雅俊さんなど、

私が知っている有名な俳優の多くが文学座出身だとわかりました。

私は文学座を目指しました。

狭き門でしたが幸いにも合格し、修行を積んで俳優の道に進むことができました。

今では俳優生活も三十五年を超え、様々な出会いがありました。

私が出会った第一線で輝いている人たちには共通している点があります。

それは「夢を語る」ということです。

「夢」を持つことがどうして大切なのか、今日はそんな話をしたいと思います。

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