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過去の放送

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2019年5月19日放送 落合恵子さん(第2130回)

会場
静岡労政会館(静岡市)
講師
作家・クレヨンハウス主宰 落合恵子

講師紹介

1945年栃木県生まれ。執筆活動と並行して、
子どもの本の専門店クレヨンハウスなどを展開。
総合育児・保育雑誌「月刊クーヨン」や、
オーガニックマガジン「いいね」の発行人。

番組で紹介した本

「泣きかたをわすれていた」 著:落合恵子(河出書房新社)

ポイント第2130回「泣きかたをわすれていた」

テレビ寺子屋に初めて出演した頃、まだ母の介護をしていました。

それも介護の初期で、番組が終わったらすぐに家に帰り、

あれもこれもしなければと時間に追われていた気がします。

その母も今はもういません。そして私は74歳になりました。

年齢について私の大好きな言葉があります。

チェコの国民的な作家でジャーナリストであるカレル・チャペックの

「園芸家12カ月」という本の中から紹介します。


 「秋の花は驚くほど精力的で変化に富んでいる。

  ~中略~ 

 実際、円熟した秋の花は、幼い春のそわそわした一時的衝動に比べると

 咲き方がはるかに力強くて情熱的だ。そこには大人の良識と堅実さがある。」


チャペックが言うところの「人生の秋」。

春だって夏だってどの季節だって人生一回きりなので大事にしたいですね。

でもこの人生の秋と呼ばれる時に私達は往往にして、

その良識や円熟味やいろんなものを充実させ、より楽しみたいと思いながら、

一方で迎えるのが介護です。

その介護について私たちは様々な景色を見ていると思います。

私も見てきました。今ではとても懐かしく愛おしい記憶の7年間。

あの日々を体験したから私は今の私にたどり着けたと思えるほど

大事な日々ではありますが、当時は本当に夢中でした。

愛する親を介護する中で「今、泣いちゃだめ」と自分に言い聞かせていたのです。

介護は個人的な体験です。どこまでいっても個人的な体験です。

家族は家族の数だけいろんな表情があります。

あまりにも長い間涙腺にふたをしてしまったことによって、なかなか泣けない私がいて・・・

「あ、泣ける」と思ったのは母を見送ってしばらくたった後でした。

今日は介護について、そして生きることの中にある死について考えてみましょう。

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