2019年9月 8日放送 衛藤信之さん(第2146回)
- 会場
- 焼津文化会館(焼津市)
- 講師
- 心理カウンセラー 衛藤信之
講師紹介
日本メンタルヘルス協会代表。
全国各地で企業研修や講演会を行う心理カウンセラー。
理論中心の心理学に代わり、
日常生活に役立つ実践的なテクニックを教えている。
番組で紹介した本
『「ほんとうの幸せ」の見つけ方』 著:衛藤信之(サンマーク出版)第2146回「自分を好きになる方法」
カウンセリングで「自分の事が嫌いだ。」と言う人によく出会うのですが、その理由を聞いてみると
「社会的に成功していないと、自分は生きている価値が無い。」と答えます。
人間は完璧を求めれば求めるほど、足りないところに目がいきます。
実際に成功している人でも、お金や地位を失った時
「自分は完璧ではなくなった」と落ち込み、自ら命を絶つ人もたくさんいます。
そう考えると、お金儲けや地位に本当の成功があるのではなく、
どのような環境にいても自分自身が楽しめる人こそ、真の成功者ではないかと思います。
最近、「自己肯定感」という言葉をよく耳にします。
自分が自分の事を好きになるという意味ですが、
これは単純に自己愛になってしまう場合もあります。
「自分には価値がある、好きな事をやればいい」という考えは、
周りがそれを認めてくれなければ単なる「わがまま」だと思います。
「あるがまま」と「わがまま」は違います。
「あるがまま」は自分が思うように生きて、周りの人がそれを認め、
その人にもっと好きに生きてもらいたいと思わせるような生き方だと思います。
逆に自分の好きな事をやって、周りの人を傷つけ、不快感を与えるような生き方は、
「わがまま」以外の何物でもありません。
「わがまま」では、本当の充実感や幸せを感じる生き方、充実した生き方はできないと思います。
では、充実した生き方とは具体的にはどのようなものでしょうか?
例えば、私は全国各地で年間300回ほど講演をしますが、
講演後に参加者から「衛藤さん、今日は来て楽しかったです!」
「今日の話でこんな事に気付きました!」などの感想をもらいます。
私はこれこそが講演をして得られる「報酬」だと思っています。
この「報酬」を得ることで、「私は人の役に立っている!」という幸せを感じる訳です。
お金では得られない幸せ、充実感だと思っています。
今日は皆さんと一緒に、そのような生き方について考えたいと思います。