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過去の放送

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2020年8月 9日放送 菊地幸夫さん(第2191回)

会場
テレビ静岡(静岡市)
講師
弁護士 菊地幸夫

講師紹介

中央大学法学部卒業。元司法研修所刑事弁護教官。
テレビでの法律相談やコメンテーターとしても活躍。
各地のトライアスロン大会へ出場するなど、
弁護士業務の傍ら、体力作りにも勤しんでいる。


ポイント第2191回「もう一度届けたいメッセージ ~子どもとの距離感~」

【同じ立場 同じ目線】

弁護士の仕事の傍ら、

週末には地元の小学校で女子バレーボールチームの監督をしています。

チームの特徴は、ひと言でいうと「行儀の悪いチーム」。

スポーツチームでよくあるのは、

選手が「気をつけ」「おはようございます」と大きな声で挨拶して、

監督やコーチが一方的に指示する光景です。

日本のスポーツ界全般がそうだと思いますが、子どもたちの口を封じてしまって

「はい」しか言えない状態は、ある意味「茶番劇」です。

もう少し子どもが自分で考え、意見が言えるチームにしたいと思っています。

私のチームでは、子どもたちからの提案を受け入れて

練習にドッジボールをすることもあります。

「監督に意見を言ってそれが通ったから、

次もいいアイデアが浮かんだら監督に言ってみよう。」

と子どもに思ってほしいからです。

一方通行ではいけません。

常に平等に同じ立場、同じ目線でお互いを同じ価値の人間として扱うことで、

その子がいつか周りの人を平等に扱おうという思いを持ってくれたらいいと思っています。

これは人権教育の一歩だと思います。


【親子の距離のさじ加減】

私には娘が3人います。子育ては失敗の連続でした。

私の父は厳しい人でした。

その経験から自分も娘たちに成績のこと、部屋や机の整理整頓など、

口うるさく小言を言う厳しい父親でした。

それがあるとき、秘書から

「どうして娘さんの部屋に入るのですか?プライバシーを尊重すべきです。」

とたしなめられました。

その言葉で気づかされた私は、それ以来小言を一切やめ成績表も見なくなりました。

するとお互いに重しが取れたように自然と空気が温かくなり、笑顔も増えました。

私もどこかで親の義務や責任、プレッシャーがあったのだと思います。

「子どもが頑張っていればそれでいい。」

「いままでうるさい親父でごめんな。」

ありのままを愛して寄り添うところと、自主性に任せて距離を置くところ、

そのさじ加減が難しいのだと思います。私の反省の子育てでした。

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