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過去の放送

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2021年3月14日放送 川村妙慶さん(第2221回)

会場
原地区センター(沼津市)
講師
僧侶・アナウンサー 川村妙慶

講師紹介

福岡県生まれ。真宗大谷派僧侶。
関西を中心にラジオ番組のパーソナリティーなどをつとめる。
ホームページで日替わり法話を更新し、
メールでの悩み相談にも応じている。


ポイント第2221回「平常心を生きる」

『平常心』というと文字通り

心を常に平らにしてゆっくりと静かに生きるイメージです。

しかし仏教では無理に心を穏やかに静めて...とは言いません。

なぜなら私たちには煩悩があるからです。

煩悩はわかりやすく言えば喜怒哀楽。

様々な感情に振り回されているのが私たちです。

それを無理に抑えるのではなくうまく付き合って

自分の心の揺れ動きをしっかりと確認するのが『平常心』です。


蓮如上人の言葉「負けて信をとれ」。

負けるは勝ち負けではなく、「曲げる」ということだと私は思っています。

心を曲げるとは柔軟になることです。すると心が豊かになります。

「豊」という文字は曲げるに豆と書きます。

家事をしていて洗い物に使うスポンジ。

よく曲がり、固い茶碗も包み込んでくれます。

また洗剤や水分も吸収してくれます。

柔らかいものは折れにくいのです。

親鸞上人の言葉「柔軟金剛心」。

柔軟は柔らかく金剛は硬く正反対です。強さや勇ましさも時には必要です。

しかしその中にも柔軟に対応する心を持ちましょうと私たちに教えてくれています。


あるお寺の法話で僧侶が

「みなさん"問い"を持てる人生を生きてください。」と呼びかけました。

するとひとりの女性が

「問いの持てない人生はさみしいのでしょうか?」と返したのです。

彼女には重度の障がいを持つ娘がいました。

ほとんど寝たきりで問いかけても答えられません。

僧侶はひと言「娘さんがあなたに"問い"を投げかけているのではないですか?」と。

彼女は今まで

「娘は他の子どもと違う、どうして私の子どもだけ...。」

という思いで日々生きてきました。

しかし僧侶の言葉を聞いてこれまでの怒りがスーっと和らいだそうです。

娘がこの家に生まれてきた意味を知りました。幸せの価値観は人それぞれです。


腹が立った時、平常心が保てなくなりそうな時、

心の中には「かんしゃく玉」という玉があることを想像してください。

お互いに投げ合えば終わりがありません。冷静な判断ができなくなります。

その時は「く」一文字をとってください。残るのは「感謝」です。

いま抱えている問題や人間関係の悩みも、

必ずみなさんの背中を押してくれるエネルギーになっているのだと忘れないでください。

無理に心を抑えようとするのではなく、

柔らかな心と感謝の気持ちが平常心につながります。

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