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2021年5月 9日放送 田中ウルヴェ京さん(第2229回)

会場
裾野市生涯学習センター(裾野市)
講師
スポーツ心理学者・博士 田中ウルヴェ京

講師紹介

ソウル五輪シンクロ・デュエット銅メダリスト。米国大学院修士修了(スポーツ心理学)。慶應大学にて博士号取得(システムデザイン・マネジメント学)。慶應義塾大学特任准教授。トップアスリートや経営者など幅広く心理コンサルティングに携わる。一男一女の母。


ポイント第2229回「ストレスから学ぶ 心の整え方」

ストレスというと嫌な言葉に聞こえますが、

私たちが日々生活している中でほんの些細なちょっとしたストレスはいくらでもあります。

また人生の一大事や、人生の価値観が全く変わってしまうような出来事、これもストレスです。

私たちが一番ストレスを感じるのは生命が危ぶまれる時です。

今回の新型コロナウイルスもこれに当てはまると思います。

ストレスはたくさんあります。

ただストレスを感じている自分にストレスを感じないでください。

「こんなことで不安になってはダメ、これくらいで落ち込んではダメ!」

そんな風に考えないでください。

新型コロナは、よくわからないウイルスだから

「それは不安になるでしょう。イライラするし落ち込みもする。体も疲れてしまう。」

「それはそうだよね。」

が最初です。

私たちにはいろいろな感情があります。

怒り、焦り、不安に緊張...どれも生きるために必要な感情です。

だからその感情に気づいていいのです。

落ち込んだ経験がある人は落ち着くことの大事さがわかります。

自分の感情を意識するだけで、

コントロールできない一大事を必要以上に意識しなくて済みます。

これは基本的な心の整え方です。


感情に気づけるようになると、もう一歩、自分自身の心に踏み込むことができます。

そして、「なぜその感情が起きるのか?」

「自分の中になぜ怒りが生まれるのか?」と考えられるようになります。

『目の前の物事をどのように捉えているかによって感情が変わる』

ということに気付けるからです。


自分の考え方の枠組みを変えるのが『リフレーミング』です。

例えば大事な試合の前にケガをすることがあります。

この選手は「もうすべて終わった」と表現されることがあります。

その時は何の感情も出せません。

でも本当に大事なものを失った時、次にその人が始めることは

「いますべてを失った自分はどう感じているのだろう?」

と感情の仕分けをすることです。

するとだんだん違うフレームで事実をみるようになります。

ケガをした事実は変えられない、でもすべてが終わった訳ではない。

この怒り、焦り、無念や悔しさ、といったエネルギーを明日の何に変えられるだろうか?

そうなるまでに10年近くかかることもありますが、

結果的にケガをして良かったと思える人もいます。

これはスポーツ選手に限ったことではないと思います。

自分の感情や考え方に気づくことが心を整えるきっかけになります。

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