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過去の放送

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2021年11月28日放送 多田千尋さん(第2258回)

会場
ターントクルこども館(焼津市)
講師
東京おもちゃ美術館館長 多田千尋

講師紹介

東京都生まれ。2008年東京おもちゃ美術館を創設。
館長を務めるかたわら、有名大学の講師も兼任。
木のおもちゃを子育てに取り入れる「木育」を推進。
全国の姉妹おもちゃ美術館の総合監修を務める。


ポイント第2258回「おもちゃ今昔ものがたり」

今回のテレビ寺子屋は、

遊びを通して地元の文化や歴史を学ぶことができる

焼津おもちゃ美術館からお送りします。


おもちゃは多種多様、いろいろなものがあります。

人と人をつなぐ、また家族をつなぐ接着剤になるのが「おもちゃ」です。

昔懐かしいおもちゃを紹介、そして体験談を交えながら

おもちゃの魅力や子どもたちの成長に果たしてきた役割を探りたいと思います。


世の中におもちゃ遊びの素人はいません。

誰もがかつては一流選手だったはずです。

みんなおもちゃで遊ぶことで成長し大人になりました。

遊びを通して様々な知恵を吸収し、集中力を身につけました。

おもちゃはいろいろなものを学ぶための大事な生活道具といえます。

コロナ禍のいま、遊びの栄養が満たされない状況が続くと極めて心配です。

どういう状況でも遊びの栄養は満点、たっぷりと楽しんでもらいたいと思います。

「おもちゃ」の役割はささやかな応援団なのかもしれませんが

とてもいい支援をしてくれるものだと思います。


いつの時代にも夢中になれるおもちゃがあります。

私は小学生の頃、コマ回しに熱中していました。

ランドセルにはいつもコマが入っていました。

筆箱は忘れることがあってもコマを忘れることはありませんでした。

コマにひもを巻く所作、この手仕事ひとつをとっても

6歳、7歳の子どもたちがきちんとこなせるのはすばらしいことです。

手を疎かにしている時間はありませんでした。


そして親になってから一番思い出に残っているのはボードゲームです。

ボードゲームを囲んでいる時間は親子、家族の会話を豊かなものにしてくれました。

おもちゃはそのひとつひとつに家族の思い出があって、歴史があって、

そこからコミュニケーションが生まれてきました。


でも本当に良いおもちゃは、実はおもちゃ屋さんに売っていません。プライスレスです。

それはパパやママの「手」。そして「顔」や「声」です。

手は子どもたちとふれあうためのスキンシップ・トイ。

顔は子どもたちに向き合う様々な表情、

それはまさに百面相、ビジュアル・トイです。

そして声は、子どもたちと語り合うコミュニケーション・トイです。

私はこれが「世界三大玩具」だと思っています。

それを大いに活用して家族や地域の絆を深めてもらいたいと思います。

そしてこの三つを組み合わせると最強のおもちゃになります。

手と顔と声、そう「いないいない、ばぁ」です。


おもちゃは奥が深いと思います。

子育てや、人と人をつなぐ地域の絆に直結するものです。

そして地域の歴史や文化を反映しています。

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