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過去の放送

過去の放送

2022年4月 3日放送 吉岡たすくさん(第2274回)

会場
テレビ静岡(静岡市)
講師
児童文化研究家 吉岡たすく

講師紹介

大阪で小学校の教諭・校長などを40年以上務める。
幼児教育と童話を研究するかたわら
執筆活動と全国各地での講演活動を続けた。
番組開始当初からレギュラー講師を22年間務め、
小学校教師の経験を元に独自の子育て論を展開。
1998年に番組を降板し、2000年5月逝去。

番組で紹介した本

『のびのび子育て「テレビ寺子屋」お母さん講座』 著:吉岡たすく(PHP出版)※販売終了

ポイント第2274回「吉岡たすくの軌跡 ~のびのび子育て~」

「テレビ寺子屋」は2022年4月で放送45年となりました。みなさんと一緒に歩んできた45年。これからも共に学んでいきたいと思います。今回のテレビ寺子屋は、20年以上に渡ってレギュラー講師を務めた吉岡たすく先生の話を振り返ります。

テレビ寺子屋放送10周年を記念して出版した本『のびのび子育て』に吉岡先生のこんな言葉があります。

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人間にとって一番大切なものは「心の安定」であるということをしみじみと感じました。心を安定させるのは人とのあたたかい出会いにあります。そしてお互いに慰め合い、励まし合うことによって心がより一層安定してくると思うのです。私は『テレビ寺子屋』を通じてそのことを学びました。
~1986年秋 吉岡たすく~
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今回は「のびのび子育て」をキーワードに3人のお母さんのエピソードをご紹介します。

◇けいこちゃんのお母さん
けいこちゃんはおとなしい子です。ひとつだけ苦手なものがあります。とび箱です。
クラスでひとりだけ一段のとび箱を飛ぶことができません。でもいつも一生懸命で一番練習していました。授業参観のときのことです。体育の授業でとび箱がありました。けいこちゃんの姿を見たお母さんは「とび箱が飛べなくてもいい。一生懸命にやったらそれでいいんだよ。」と言ったそうです。何事にも完璧を求めない、子どものいいところを認めてほめてあげるゆとりが大事です。

◇くにちゃんのお母さん
くにちゃんは3人姉妹の長女。しっかり者のお姉さんです。ある時、くにちゃんから手紙をもらいました。「先生、きのう寒かったね。私は夜遅く母ちゃんと二人でバス停にお父ちゃんを迎えに行きました。ものすごい風が吹いていました。あまりの寒さに母ちゃんがオーバーの中に私を入れてくれました。あったかくて母ちゃんのにおいがしました。その時、私はこのままバスが来なければどんなにいいだろうと思いました。」しっかり者のくにちゃんですらお母さんに抱かれていたいのです。

◇76歳の女性からの手紙
「小学生の子ども3人を抱えて夫に先立たれました。それ以降、子どもにやさしくしてあげたことがありません。昼も夜も働いてこころのゆとりさえありませんでした。やさしい母親でなかったことを後悔しています。でも子どもたちは立派に成長してそれぞれ2人の子どもの親になっています。」
このお母さんは手紙の中で「子育ては失敗でした」と嘆いてしました。そんなお母さんに吉岡先生は「失敗とは思いません。親が一生懸命生きてきたことを子どもは見ています。」とエールを送りました。

3つめのエピソードは1998年に吉岡先生が『テレビ寺子屋』に最後に出演されたときのお話です。完璧じゃなくてもいい、明るさと笑顔をもって一生懸命子どもに向き合っていくこと。抜けているところがあって当たり前。そのうえでお互いに支え合っていくことの大切さを吉岡先生は伝え続けてくれました。

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