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過去の放送

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2011年7月23日放送 齋藤孝さん(第1747回)

会場
静岡市立商業高校
講師
明治大学文学部教授 齋藤孝

講師紹介

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、
同大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。
専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。
「声に出して読みたい日本語」ほか、著書多数。

番組で紹介した本

「すすっと瞑想スイッチ」
著;齋藤孝
発行:幻冬舎(税込み1,260円)


ポイント第1747回「すすっと瞑想スイッチ」

今日は「瞑想」についてお話したいと思います。
私の考える「瞑想」は座禅のようなものではありません。
日常生活のなかでも、瞑想はできます。
学生時代テニスをしている時、瞑想状態ではないかと気づくことがありました。
相手の打つボールが良く見え、私が打ち返す直前に結果がわかってしまうことがあったのです。
自分のプレーがよく見え、緊張もせず、心は安らかな状態でした。
仏壇の前でリンがチーンと鳴ると、静けさが広がります。
耳を澄まし、心が安らかになる瞬間、瞑想スイッチが入りませんか。

日本の文化である、俳句、書道、茶道や生け花など、「瞑想」と深いかかわりがあります。
芭蕉の句「古池や 蛙飛び込む 水の音」は飛び込む水の音に気がつきますが、
蛙の姿は見えずに波紋が広がり、静けさを感じます。
俳句を作る人は、微妙な変化に気づき物事を冷静に見つめていますね。

今の時代、静かな沈黙の時間「瞑想」が日常から消えてしまったような気がします。
次から次へと、情報が氾濫し、ストレスも溜まります。
便利になったかもしれませんが、心が落ち着かない状態です。
こういう時こそ、「瞑想タイム」が必要です。
忙しく何かをしていても、冷静に自分を見つめる時間を作りましょう。
自分の得意な分野で「瞑想」することをお薦めします。
音楽を聴いている時、好きな花の匂いを嗅いでいる時など「瞑想タイム」を作ってみませんか。
心安らかで、判断力もあるような状態を経験することは、自分の人生を豊かに生きる要因になるはずです。

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