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過去の放送

過去の放送

2012年1月28日放送 山田パンダさん(第1772回)

会場
浅羽中学校(袋井市)
講師
ミュージシャン・子どもサポーター 山田パンダ

講師紹介

1945年生まれ。福岡県出身。
1971年南こうせつ、伊勢正三と「かぐや姫」結成。
解散後はソロで活動。現在は全国での講演や東京都内の
小学校で非常勤講師として道徳の授業も行っている。


ポイント第1772回「大人心に活力を」

私は若い頃、大人になるということは、
子どもの頃のことをすべて忘れなければいけないと思っていましたが、
やがて、子どもの心は持ち続けていてもいいということに気付きました。

人間の記憶はいつ頃からあるのでしょうか。
私自身には3歳頃の記憶があります。
祖父母の家に疎開して育てられていたある時、
私は、祖母の背中におんぶされて泣いていました。
祖父が追いかけてきて、祖母は必死で逃げているのです。
「あんたが泣くことなか!」と祖母は言いましたが、とても怖かったのです。
やがては畑のはずれまで来て落ち着くと、祖母が子守唄を歌ってくれて、
その背中の温もりに包まれて、安心して眠ってしまいました。
目が覚めると祖父と風呂に入っていました。
祖父はニコニコしていました。
そして、3人で川の字になって寝ました。
きっと祖父も優しかったのだと思います。
私は、祖母から叱られたことがなく、
生まれたことを心から喜んでいてくれたのがわかりました。
やがて、保育園に通う年齢になると福岡の父が迎えに来ました。
私は祖母から離れたくなくて、嫌だと言って泣き、
船着き場まで行く途中に逃げ出してしまいました。
でも3回目にはとうとう福岡に帰ることになりました。

福岡でも、毎日「ばあちゃんに会いたい」と泣いてばかりいましたが、
ある時、父との関係に転機がありました。
父が野球でピッチャーをしているのを見たのです。
三振を取ったりして、とても格好いいと思いました。
それから父とキャッチボールをするようになりました。

父母は教育熱心でした。
丸い飯台で勉強していて、いつもその様子を見てくれていたので、
第一志望校に入れなかったのに、父は、「よう頑張った」と褒めてくれました。
今はどうでしょう?
熱心さの余り、子どもが第一志望に受からないと、
自分の習い事までやめてしまう親までいます。

学校のクラブ活動も結果だけを重視して、楽しむことを忘れているように感じます。
何事も過程を大切にして欲しいと思います。

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