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2008年2月16日放送 尾木直樹さん(第1572回)

会場
千浜農村環境改善センター(掛川市)
講師
教育評論家 尾木直樹

講師紹介

1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、
教師として22年間子ども主役の教育を実践。
その後大学教員に転身し22年教壇に。現在は
法政大学名誉教授、臨床教育研究所「虹」所長。


ポイント第1572回「学力低下を考える」

今、マスコミで「学力低下」が騒がれていますが、みなさんも心配していますよね。しかし、2007年4月に約40年ぶりに行われた全国一斉学力テストでは、基礎的な学力である、知識の量は衰えていないという結果が出たのです。

ではなぜ、学力低下と騒がれるのでしょう。それは、国際社会の考える「学力」と日本の考える「学力」に大きな開きがあるからなのです。

国際社会が「学力」と定義しているのは、知識を生活の中で活用する力、つまり「活用力」のことなのです。日本の子どもたちの試験結果を見てみると、この活用力が低いということがわかります。では、どうしたら活用力が身に付くのか、そのヒントがフィンランドにありました。

フィンランドと言えば、学力が高いことで有名です。1994年に教育改革が行われ、「洞察力」に着眼した政策が行われました。これは、「フィンランドメソッド」と呼ばれるもので、?@発想力?A論理力?B批判的思考力?C表現力?Dコミュニケーション力をフルに活用し、基礎学力を学ぶと同時に活用力が自然と身に付いていく勉強方法です。例えば、ある生徒が「水」という言葉から『発想』する事を言うと、他の生徒が『批判的思考力』を元に「なぜ?」と問います。それに対して『論理的』に考え、自分の意見を『表現』する。このように『コミュニケーション』を取ることで自然と「活用力」が身に付いていくのです。

日本でも、子どもたちに活用力を付けさせるために、日常生活の中で頭を使わせましょう。チラシを見て、一番安く買い物ができるスーパーで買い物をさせるなど、みなさんも今日から試してみてはいかがでしょうか。

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