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2009年1月24日放送 新井満さん(第1619回)

会場
榛原文化センター(牧之原市)
講師
作家 新井満

講師紹介

1946年新潟市生まれ。
上智大学法学部卒業後、電通入社。
在職中の88年に小説「尋ね人の時間」で芥川賞受賞。
また訳・作曲をした「千の風になって」は
2007年に日本レコード大賞作曲賞受賞。

番組で紹介した本

「自由訳イマジン」
著:新井満
発行:朝日新聞社(税込1,050円)


ポイント第1619回「「イマジン」が教えてくれたもの」

今日は世界で最も有名な平和の歌「イマジン」についてお話します。

ジョン・レノンとオノ・ヨーコが作った歌で皆さんもご存知だと思います。しかしその歌詞を良く見てみると哲学的で難解なので、深く理解している人は少ないのではないでしょうか。そこで私は歌詞の意味を自分の言葉に訳す「自由訳」に挑戦してみました。

まず歌詞1番の「there’s no heaven、there’s no hell」という部分に込められている意図を考えてみましょう。天国も地獄も無い状況を想像してみようということです。ここで言う天国と地獄とはアメとムチで、そういうことに惑わされずに、自分らしく生きようというメッセージです。そして個人の自由と尊厳を踏みにじる戦争に対する強い反発の気持ちを感じます。

歌詞2番の「Imagine there's no countries」というのは、人間の都合で作られた国境なんて無くそう。そしてそのためにはまず一人一人の心の中にある境界線を無くそうではないかということだと思います。

そして歌詞3番の「Imagine no possessions」。財産や所有を第一とするのはやめようというメッセージです。モノや資源などを欲張る気持ちが戦争を生むのです。人と比べる考えを捨て、世界全体が一つの家族であるべきだということです。

皆さんは、お子さんから「なぜ戦争はいけないの?」という鋭い質問を投げかけられたことがありますか。そんな時には「イマジン」という曲を思い出して欲しいと思います。「イマジン」は命の賛歌なのです。

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