2009年9月 5日放送 石原良純さん(第1651回)
- 会場
- 麻機小学校(静岡市)
- 講師
- 俳優・気象予報士 石原良純
講師紹介
1962年神奈川県生まれ。
慶応義塾大学経済学部卒業。
84年映画「凶弾」で俳優デビュー。
97年に気象予報士の資格を取得、
ウェザーキャスターも務める。
第1651回「空を見よう」
気象予報士の資格をとった事から、
天気予報のキャスターを務めるようになりました。
なぜ、気象予報士の資格をとったのか、
どんな勉強をしたのかとよく聞かれます。
子どもの頃、神奈川県の逗子に住んでいました。海岸に近いせいか、雲の変化や、
突然生ぬるい風が吹いたりすることに興味をもっていました。
大人になって、天気予報で有名な森田正光さんに出会いました。
その時に、そんな関心があるのなら、気象予報士という制度ができたから、
勉強して挑戦してみたらどうですかと言われ、「一般気象学」という教科書を紹介されました。
読み始めて驚いたのは、第一章が「太陽系の地球」なのです。
お天気と何の関係があるのかと思いましたが、ロマンを感じました。
それには、太陽があって地球がある、そして地球には水と空気があり、
この4つが気象現象をつくっているとありました。スケールが大きいですね。
気象予報士の一番大切な仕事は、正確にわかりやすく予報を伝える事ですが、
二つ目はお天気、とくに、空の楽しさを知ってもらう事だと思っています。
皆さん、癒しを求めて海や山に行きますよね。しかし、毎日は無理です。
でも、空が身近にあります。では、空を楽しむにはどうすればいいのでしょう。
ただ、ボーっと見るのは辛いので、何かを通じて空を見ればいいのです。
たとえば桜です。つぼみから満開まで、気になって見上げますよね。
お天気は桜に影響を与えます。
その見上げた時に、桜の向こうにある、空も感じてもらえばと思っています。